本記事では、画像生成AIで泣き顔や悲しみの表情を描くためのプロンプトを紹介しています。
泣き顔・涙表現のプロンプト一覧|画像生成AI用
泣き顔や悲しみの表情にはさまざまなパターンがあります。
ここでは、それぞれの表情に合わせて使えるプロンプトをまとめました。
どんな気持ちを描きたいのかがはっきりしていれば、プロンプトの選び方も自然と決まってきます。
生成時に迷わないように、使用意図が分かりやすい形で整理していますので、ぜひ参考にしてみてください。
表情 | プロンプト例 | 使用意図・補足 |
---|---|---|
泣き顔 | crying, teary eyes, looking down | オーソドックスな涙表現。目線を落とすことで自然さを演出 |
涙ぐむ | tearful, watery eyes | 涙がこぼれる一歩手前の感情。感情の高まりを抑えたいときに最適 |
強がり | forced smile, biting lips, teary eyes | 笑顔の中に涙を潜ませる。感情の複雑さを表現可能 |
泣き笑い | smiling while crying, bittersweet expression | 涙と笑顔の同居。別れや報われない感情の演出に |
恐怖・怯え | scared expression, trembling, teary eyes | 怖さが涙となって現れる表情。視線や姿勢との組み合わせが重要 |
無力感 | tired eyes, weak smile, tear-streaked face | 全てに疲れ切ったような表情。感情を絞り出すような場面に |
声を殺して泣く | silent crying, covering mouth with hands | 声を出せない状況下での泣き方。学校や夜などシチュ限定的に有効 |
泣き崩れる | crying loudly, crouched down, covering face | 感情の崩壊。演出としては最も激しい部類 |
じっと涙を流す | serene expression, tear-streaked cheeks, vacant eyes | 感情を出さずに涙だけを流す。儚さや諦めの表現に適する |
不幸そう | unhappy, downcast eyes, shadowed face | 明確な涙は描かず、泣きそうな状態を演出。全体の雰囲気で沈痛さを出す。 |
嘆きの表情 | lamentation, sorrowful expression, tears | 悲嘆や後悔、絶望的な状況に対する感情を強調する場合に有効。 |
夜風に佇む | serene expression, distant gaze, soft lighting | 涙の余韻や感情の静けさ、孤独感を強調する場面で活用。 |
泣き疲れた顔 | tear-streaked face, hollow eyes, slouched posture | 泣き終えたあとの虚脱感、感情の揺れの終息を描くときに有効。 |
泣き疲れた顔(少し落ち着く) | tear-streaked face, red and puffy eyes from crying , peaceful yet emotionally tired look | 泣いたあとの疲れた目、感情の揺れが落ち着いた後の表情。 |
震える線の演出 | shaking outline, trembling outline, vibration lines | 体が震えている様子を線で視覚的に表現。アニメ的な効果線として、恐怖・緊張・極度の感情揺れを補強する演出に有効。 |

泣き顔crying, teary eyes, looking down

涙ぐむtearful, watery eyes

強がりforced smile, biting lips, teary eyes

泣き笑いsmiling while crying, bittersweet expression

恐怖・怯えscared expression, trembling, teary eyes

無力感tired eyes, weak smile, tear-streaked face

声を殺して泣くsilent crying, covering mouth with hands

泣き崩れるcrying loudly, crouched down, covering face

じっと涙を流すserene expression, tear-streaked cheeks, vacant eyes

不幸そうunhappy, downcast eyes, shadowed face

嘆きの表情lamentation, sorrowful expression, tears

夜風に佇むserene expression, distant gaze, soft lighting

泣き疲れた顔tear-streaked face, hollow eyes, slouched posture

泣き疲れた顔(少し落ち着く)tear-streaked face, red and puffy eyes from crying
, peaceful yet emotionally tired look

涙を堪える顔on the verge of tears, clenched fists, tense mouth

震える線の演出shaking outline, trembling outline, vibration lines
※震える線は、絵柄によっては反映されにくい場合があります(写実系よりアニメ調で有効)。「trembling」 や 「scared expression」 などの感情プロンプトと組み合わせることで、効果が補強されやすいです。生成AIのモデルや学習データに依存するため、一部のモデルでは無視される可能性もあり。
泣き顔・悲しみの表情の演出に役立つプロンプト一覧
泣き顔の表情をより自然に、印象深く見せたいときには、構図・仕草・小道具・背景・光の演出もポイントになります。ここでは、表情を引き立てるためのヒントを6つのカテゴリに分けて整理しました。
紹介するプロンプトは必須ではありませんが、うまく組み合わせることで感情の伝わり方が大きく変わります。特に、感情を抑えているような繊細な表情では、たとえば「伏し目」や「口元を手で隠す」などの仕草を加えることで、よりリアルな雰囲気を演出できます。
ぜひ、自分の描きたいシーンに合わせて、活用してみてください。
表情・仕草のプロンプト
日本語のヒント | 英語プロンプト例 |
---|---|
伏し目 | looking down |
口元を手で覆う | covering mouth with hand |
手で涙を拭く | wiping tears |
唇を噛む | biting lips |
眉を上げる(困り眉) | raised eyebrows, worried look |
両手で顔を覆う | covering face with both hands |
顔をそむける | turning face away |
髪で顔を隠す | hiding face behind hair |
視線のプロンプト
日本語のヒント | 英語プロンプト例 |
---|---|
正面を見ない | looking away |
視線を斜めに外す | looking to the side |
目をつむる | eyes closed |
虚空を見る | staring into space |
誰かを見つめる | looking at someone |
下を見つめる | gazing downward |
視線を落とす | averted gaze |
構図のプロンプト(※演出的構図)
日本語のヒント | 英語プロンプト例 |
---|---|
顔アップ(目元重視) | close-up, focus on eyes |
バストアップ(手の動きが入る) | bust-up, hands in frame |
やや俯瞰 | slight top-down angle |
ややあおり(緊張感) | slight low angle |
後ろ姿(顔は振り返る) | back view with face turned |
片側の横顔 | profile view |
見上げる構図(泣きながら誰かを見上げる) | looking up angle |
小道具のプロンプト
日本語のヒント | 英語プロンプト例 |
---|---|
ハンカチ | holding a handkerchief |
スマホ(握りしめてる) | gripping a smartphone |
涙の跡がついた手 | tear-stained hands |
制服の袖で涙を拭う | wiping tears with uniform sleeve |
写真を見つめる | staring at an old photo |
本を胸に抱える | holding a book close to chest |
指で涙を拭う | wiping tears with fingers |
光の演出プロンプト
日本語のヒント | 英語プロンプト例 |
---|---|
横からの斜光(静かさ) | soft side lighting |
逆光(感情のぼかし) | backlighting |
下からの光(不安定感) | underlighting |
雨や夕暮れの光 | rainy ambiance, twilight lighting |
カーテン越しの光 | filtered light through curtain |
ストリートライトの照明 | dim streetlight illumination |
背景のプロンプト
日本語のヒント | 英語プロンプト例 |
---|---|
教室の窓辺 | by the classroom window |
夕暮れの廊下 | school hallway at sunset |
静かな雨 | quiet rain |
夜のベンチ | sitting on a bench at night |
一人きりの帰り道 | walking home alone |
雨に濡れた公園 | rainy park |
病室の窓際 | by the hospital window |
よくあるミスとその修正例
画像生成AIで「泣き顔 プロンプト」を使っても、思ったような表情にならなかったり、不自然な仕上がりになることがあります。
現在の生成AIは「ガチャ」とも言われるように、一度で理想の表情が出るとは限りません。
そんなときは、何度か生成を繰り返すか、プロンプトを少しずつ調整していくのがおすすめです。
ここでは、実際にユーザーがよく遭遇するミスをリストアップし、それぞれの具体的な回避方法・修正例をまとめました。
ミスの例 | 原因となるプロンプト | 修正提案 |
---|---|---|
目が不自然に大きい/泣いてる感がない | crying, big eyes | teary eyes, looking down を追加して自然な涙へ |
泣き笑いのはずが、ただ明るく笑っているだけに見える | smiling while crying のみ | bittersweet expression を追加して複雑な感情に |
涙の表現が弱い/ほとんど見えない | tearful だけ | teary eyes, tear-streaked face を併用 |
表情が固すぎる/感情が伝わらない | crying のみ | trembling, covering face with hands を追加 |
顔の歪みが激しく、不自然な泣き顔になる | crying loudly など強い表現のみ | tearful, soft expression などで緩和する |
怯えの表現が伝わらず、ただ目を見開いているだけに見える | scared expression のみ | trembling, hugging knees など身体表現を追加 |
泣いているはずなのに背景が明るく、雰囲気が壊れる | 背景・光指定なし、またはデフォルトの光設定 | soft lighting, twilight, rainy ambiance などで調整 |
感情が不明瞭で、「泣いてる」だけに見える | crying のみ | シチュエーションを加える:looking at phone , covering face など |
ChatGPTベースの画像生成AIの場合(ナラティブプロンプト)
ChatGPT系の生成AI(例:DALL·Eや、GPT-4o連携のビジュアル生成)は、文脈を引き継いで理解する力に長けています。キャラクターの一貫性を保ったり、感情表現を自然に変化させたりといった指示がしやすくなっています。
たとえば日本語でも、
「もっと涙を流してほしい」
と伝えるだけで、涙の量や感情の強さを自動的に調整してくれるケースが多くあります。
Stable Diffusion や Midjourney の場合(タグ式プロンプト)
Stable Diffusion や Midjourney など、タグ式のプロンプトを使うモデルでは、重み付け(強調構文)の操作で感情のインパクトを調整します。
泣き顔のインパクトを強めたいときは、
(crying:1.5), (teary eyes:1.5), (emotional:1.2)
このように “(XX:1.5
)” などでタグを強調すると、感情の出力が明確になります。逆に、「少し涙ぐんでいるだけ」にしたい場合は、重みを下げる・別の表現に変えることで自然になります。
ナラティブプロンプト × タグプロンプト:どちらも調整が重要
- ナラティブプロンプト(ChatGPT系)では、「もっと強く」「静かに泣いている感じで」など、日本語でも文脈に応じて柔軟な調整が可能です。
- タグ式プロンプト(SD・MJ系)では、
crying
,tearful
,emotional
などを目的に応じて強調・削除・組み合わせして調整していくのが基本です。
どちらの方式でも、「自分が描きたい感情」をしっかり意識し、少しずつ調整しながら試すことが、自然で印象的な泣き顔を作るコツです。
まとめ|画像生成AIを用いて泣き顔や悲しみを再現するプロンプトについて
今回は、泣き顔・悲しみの表情を描くためのプロンプトを紹介しました。
ただ「泣いている」だけではなく、
強がり、怯え、静かな涙など――
さまざまな感情の揺れをプロンプトで表現することで、
よりリアルで、印象に残る表情を描くことができます。
本記事のプロンプトが役に立てばうれしいです。
なお以下記事にて様々な感情別プロンプトを紹介しています。あわせてご活用ください。
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