
本記事では、AIイラストで失神・気絶する状態を再現するためのプロンプトを、詳しく解説しています。
失神は、アニメの終盤の展開でクライマックスシーンとして使われることもありますよね。
失神は、通常の状態とは明らかに異なるキャラクターの様子として、かなり強いインパクトを与えることができます。
そこで今回は、失神に関連するプロンプトをいくつか紹介しながら、それぞれの違いや使いどころをわかりやすく整理していきます。
なお、失神・気絶の前段階にあたる「痙攣」に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらも合わせてご活用ください。
失神・気絶のプロンプト一覧と意味の違い
それでは早速見ていきましょう。
今回は、主に使われる7種類の失神プロンプトを、イラスト付きでご紹介します。
意識を失っている

unconscious
失神する瞬間

fainting
意識を失った(カジュアル)

passed out
倒れ込む

collapsed
殴打などで気絶

knocked out
命が尽きかけている

dying
徐々に消えていく

fading
プロンプト | 意味 |
---|---|
unconscious | 意識を失っている(気絶) |
fainting | 失神する瞬間 |
passed out | 意識を失った(カジュアル) |
collapsed | 倒れ込む ※ |
knocked out | 殴打などで気絶 ※ |
dying | 命が尽きかけている ※ |
fading | 徐々に消えていく ※ |
※印は、プロンプト単体だと気絶の表現にならない場合アリ。
ベーシックな気絶プロンプトは「unconscious」です。まずはこれを使用していれば間違いないです。どの画像AIでも一番安定して生成できると思います。
気絶に関するプロンプトはいろいろありますが、最終的な生成結果にはそこまで大きな差が出るわけではありません。ただし、微妙なニュアンスの違いによって、仕上がりに差が生まれることはあります。
たとえば「knocked out」や「dying」は、戦闘シーンの後の状態として認識されやすく、キャラクターに自動で怪我の描写が追加される場合もあります。
そのため、シチュエーションに合わせてプロンプトを使い分けることで、狙っているイメージにより近いイラストが生成しやすくなります。
失神プロンプトに補助タグを組み合わせて再現度を高める
失神は、キャラクターのかなり特別な状態になります。
そのため、失神のプロンプト単体では、いわゆる「横たわって目を閉じている状態」にならないこともあります。
ここでは、それぞれのプロンプトの使いどころのメリット・デメリットについて整理していきます。
単体で失神状態を再現しやすいプロンプト
この3つのプロンプトは、とりあえず入れておけばキャラクターが倒れて失神してくれるので、手軽に使えるという点でとても便利です。
ただし、「なぜ倒れているのか」という背景の情報は弱いため、状況によっては単に寝ているように見えてしまうこともあります。
プロンプト | 効果(単体での再現度) | 解説 |
---|---|---|
unconscious | ◎ 高い | 倒れて目を閉じている「気絶状態」を直接的に示す。最も汎用性が高い。 |
fainting | ◎ 高い | 立っていて崩れ落ちる途中など、「倒れる動作」を伴う。動きのあるシーン向き。 |
passed out | ◎ 高い | 酔っ払い・過労など日常的な「気を失った」状態。ややラフで軽いニュアンス。 |
lyingなどの補助指定が必要なプロンプト
以下のプロンプトは、「lying(横たわる)」といった補助プロンプトを加えないと、キャラクターが横になった状態として成立しない場合があります。
ただし逆に言えば、補助プロンプトを加えることで、どういう経緯で気絶したのかというニュアンスが含まれるようになり、シチュエーションにこだわりたいときの方向づけにもつながります。
しかも、「lying」をひとつ追加するだけでも、表情や雰囲気がうまく補完されることが多く、結構いい感じの表情まで加えてくれたりするので、重宝します。
プロンプト | 効果 | 解説 |
---|---|---|
collapsed | △ 弱い → lying で強化 | 「疲労やショックで倒れた」一般表現。 |
knocked out | △ 弱い → lying で強化 | 「外部からの衝撃で気絶」を強調。戦闘やKOシーン用。単体では曖昧なので補助必須。 |
dying | △ 弱い → lying で強化 | 命が尽きる直前を示す。横たわりや表情指定で雰囲気が出る。 |
fading | △ 弱い → lying で強化 | ファンタジー的な消失や「存在の希薄化」を表現。儚い系の気絶はこれ一択。 |
失神プロンプトに加えるタグ一覧【姿勢・表情・色味】
気絶プロンプトは、補助的にプロンプトを加えると、かなりいい雰囲気を出すことができます。
ここでは、気絶プロンプトと相性がよく、自然な雰囲気を引き出せる組み合わせをいくつかご紹介します。
失神姿勢に使えるプロンプト
仰向けで失神

うつ伏せで失神

手足を投げ出して失神

失神して力が抜けた手首

前に崩れ落ちる失神

あがいている途中で失神

失神の種類 | プロンプト |
---|---|
仰向けで失神 | lying on back, unconscious |
うつ伏せで失神 | on stomach, unconscious |
手足を投げ出して失神 | spread eagled, unconscious, |
失神して力が抜けた手首 | limp wrist, unconscious, leaning back, sitting on chair |
前に崩れ落ちる失神 | slumped over, unconscious, wariza |
あがいている途中で失神 | sprawled body, outstretched arm, unconscious, on stomach |
気絶時の表情・目元のプロンプト
虚ろな表情

blank expression
半開きの目

lidded eyes
半開きの口

parted lips
血の気のない顔色

pale skin
失神の種類 | プロンプト |
---|---|
虚ろな表情 | blank expression |
半開きの目 | lidded eyes |
半開きの口 | parted lips |
血の気のない顔色 | pale skin |
寝る姿勢プロンプトとの組み合わせ例

失神・気絶の姿勢は、寝る姿勢のプロンプトととても相性がいいです。
以下の記事では、さまざまな寝る体勢のパターンを詳しく紹介しています。
失神プロンプトと組み合わせることで、状況に合わせた幅広い表現ができるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
失神シーン別プロンプト事例【戦場・KO・消失】
最後に、シチュエーション別に失神した状況を再現できるオリジナルプロンプトをご紹介します。
それぞれのプロンプトには、場所や服装などの要素も一式で含まれているので、イメージに合ったシーンづくりにそのまま活用していただけます。ぜひお試しください。
戦場で倒れて気絶するプロンプト

unconscious, lying on back, torn clothes, bruises, limp body, warrior armor, battlefield, dust cloud
KO直後の気絶を表現するプロンプト

knocked out, limp body, unconscious, lying on floor, boxing shorts, red sports gloves, boxing ring
光に包まれて消えるような気絶のプロンプト

fading, lying, glowing particles, dissolving into light, transforming into light, ethereal gown
まとめ
今回は、AIイラストで失神・気絶を表現するためのプロンプトについて、いろんな角度から紹介してきました。
基本となる「unconscious」などのプロンプトをはじめ、lying(横たわる)などの補助タグを加えるだけでも、再現性がかなり高まるというポイントや、姿勢や表情を細かく指定する方法など、ちょっとした工夫で雰囲気が大きく変わることも見てきました。
また、戦場で倒れたシーンやKO直後の気絶、光に包まれて消えていくような演出まで、シチュエーション別にタグを組み合わせる例もご紹介しました。
失神というテーマは少しニッチではありますが、上手く使えば、物語性や印象に残るワンシーンをつくるのにぴったりです。
ぜひ、気になったプロンプトやタグを試しながら、自分らしい表現に活かしてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。