
本記事では、AIイラストで活用できる「嫌がる表情」や「苦痛の表情」のプロンプトを紹介しています。
美少女イラストなどで使える嫌がる表情・苦痛の表情は、実はかなりバリエーションが豊富です。
一発でポンっと出せるものもあるのですが、この嫌がる・苦痛系のプロンプトは意外と不安定になることがあります。
すごく強く嫌がる表情になってしまう時もあれば、他のプロンプトとの干渉で思ったように出てくれないこともあります。
嫌がる・苦しいといった表情は、笑顔・怒る・泣くなどよりも微妙なニュアンスが入りやすく、他の指定の影響を受けやすいです。
そこで今回は、シンプルにざっくり再現できる表情プロンプトに加えて、目・眉・口・顔の角度など、パーツの組み合わせで嫌がっている表情を作る方法を詳しく紹介していきます。
本ブログでは、AIイラストで使えるさまざまな感情表現を、これからも体系的にまとめていきたいと思っています。
なお嫌がる表情とは対極にありますが、快楽や恍惚の表情のプロンプトについては、以下記事にて紹介しています。興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
嫌がる表情・苦痛の表情を出せる基本プロンプト一覧
それでは、早速一緒にみていきましょう。
嫌がる表情には、怒り寄りのものから、怖がる・困るといった方向まで、けっこう幅があります。
ここではまず、ざっくりと再現しやすい「嫌がる表情・苦痛の表情」の基本プロンプトを紹介していきます。
しかめっ面

grimacing
眉をひそめる

frowning
苦しい表情

suffering
痛ましい表情

hurting expression
苦悶の表情

anguish face
怖がる表情

scared
絶望の表情

despair
嫌悪の表情

disgust
| 表情の種類 | プロンプト |
|---|---|
| しかめっ面 | grimacing |
| 眉をひそめる | frowning |
| 苦しい | suffering |
| 痛ましい表情 | hurting expression |
| 苦悶の表情 | anguish face |
| 怖がる | scared |
| 絶望 | despair |
| 嫌悪 | disgust |
嫌がる表情・苦痛の表情を作るための顔パーツ別プロンプト
続いて、嫌がる表情に使える「顔パーツ別のプロンプト」を紹介していきます。
それぞれ単体では直接「苦痛」を示すものではありませんが、いくつか組み合わせることで、嫌がっている表情をしっかり再現できます。
目の表情プロンプト(嫌がる・苦痛に使える)
まずは目のバリエーションです。作例はすべて「pain(苦痛)」のプロンプトと組み合わせて生成しています。
目をすぼめている

squinting
ぎゅっと目を閉じる

clenched eyes
左右非対称の目

uneven eyes
視線を逸らす

averted gaze
細めた目

narrowed eyes
目の震える描写

trembling eyes
| 目の種類 | プロンプト |
|---|---|
| 目をすぼめている | squinting |
| ぎゅっと目を閉じる | clenched eyes |
| 左右非対称の目 | uneven eyes |
| 視線を逸らす | averted gaze |
| 細めた目 | narrowed eyes |
| 目の震える描写 | trembling eyes |
眉の表情プロンプト(嫌がる・困惑を再現)
続いて眉のバリエーションです。
眉間を寄せる

furrowed brows
眉頭が上がる

raised eyebrows
V字型の眉

v-shaped eyebrows
| 眉の種類 | プロンプト |
|---|---|
| 眉間を寄せる | furrowed brows |
| 眉頭が上がる | raised eyebrows |
| V字型の眉 | v-shaped eyebrows |
口の表情プロンプト(嫌悪・耐える表情に有効)
嫌がる表情に使える口のバリエーションはちょっと多めです。使いやすい6種類を紹介します。
への字口

:<
歯を食いしばる

clenched teeth
下唇を噛む

biting own lip
ふくれっ面

pouting
波線の口

wavy mouth
真一文字の口

straight mouth
| 口の種類 | プロンプト |
|---|---|
| への字口 | :< |
| 歯を食いしばる | clenched teeth |
| 下唇を噛む | biting own lip |
| ふくれっ面 | pouting |
| 波線の口 | wavy mouth |
| 真一文字の口 | straight mouth |
嫌がる表情の組み合わせプロンプト(レベル別)
最後に、嫌がる表情・苦痛の表情を「複数のプロンプトの組み合わせ」で、より自然に見える形に整えたものを紹介します。
ここからは、苦痛や嫌がりの強さに合わせて順番に見ていきます。
軽い嫌がる表情(軽度の嫌悪)

disgusted face, nose wrinkle, face in shadow
何か嫌なことを頼まれたりお願いされた時に、つい顔に出てしまうようなニュアンスです。
比較的ライトな軽い嫌がりのイメージになります。
ムッとした表情(不機嫌寄り)

frowning, pursed lips
嫌なことを言われて、思わずちょっとムッとするようなイメージです。不機嫌な表情に近いタイプの嫌がりです。もうちょっとあざと可愛い要素を入れたい場合、前章で紹介した「pouting(ふくれっ面)」を入れるのもアリです。
嫌がって目をそらす表情(拒否の態度)

furrowed brows, averted gaze, clenched teeth, chin pulled back
嫌がる気持ちを、顔をそらすことで拒絶として表すパターンです。嫌がる対象から心理的に距離を取りたい時の描写にマッチします。
露骨に嫌がる表情(怒り寄りの嫌悪)

disgust, furious, uneven eyes, disdain
これは、かなりストレートで露骨に嫌がる表情です。
嫌な感情を隠さずに出しているため、ここまでに紹介してきたものよりも少し強めの感情表現になります。
また、嫌な表情に怒りのニュアンスも加えたい場合は「trembling(震える)」を組み合わせると効果的です。わなわな‥みたいな感じですかね。嫌悪しながら、怒りで体が震えているような描写になります。
ガチで嫌がる表情(怯え寄り)

suffering face, streaming tears, shrugging, covering chest, trembling,
これも露骨な感情表現ではありますが、ひとつ前のタイプとは少し違い、嫌がる対象に対して恐怖や怯えが混ざっている場合の表情になります。
「covering chest(胸を隠す)」は、このような場面では「胸を隠す=防御反応」として機能し、怯えのニュアンスを自然に補強できます。
嫌がりながら耐える表情(軽度の苦痛)

squinting, clenched teeth, reluctant mouth
嫌がる対象から逃れられない時に、嫌がりながらもぐっと耐えているような表情です。
この段階になると、わずかに苦痛のニュアンスも混ざってきます。
ここから先の表情は、前章で紹介した顔パーツ別プロンプトを色々と組み合わせることで、さらにバリエーションを広げられます。
嫌がりながら強く耐えている表情(泣きそう・苦痛寄り)

tears, clenched eyes, wince, trembling, sheet bite, sheet grab, on stomach
嫌がる対象をどうしても回避できない時に、苦痛を受け入れているような表情です。
また、体調不良による強めの苦しさを表したい場面でも使えます。
目を開けたままの状態にしたい場合は「crying with eyes open, rolling eyes」が便利です。
さらに、体調が悪くてしんどい様子を出したい時には「steam(湯気)」のプロンプトも効果的です。
苦痛で泣き叫ぶ表情(強い苦痛)

pain, crying with eyes open, screaming, anguish, contorted face, wince, very sweaty, sheet grab
嫌がる表情の中でも、これはかなり強めの感情表現になります。
苦痛に耐えきれないようなシチュエーションで使いやすいプロンプトです。
病気などで苦しそうな雰囲気を出したい場合は、「full-face blush(顔中が赤面)」を追加すると、顔が火照っている様子が出てリアリティが増します。
また、「sheet bite(シーツを噛む)」を組み合わせるのも良いアクセントになります。
嫌がる表情・苦痛の表情のまとめ
嫌がる表情や苦痛の表情は、キャラクターの感情の中でも、マイナス方向に大きく振れやすいタイプです。
そのぶん、プロンプトを組み合わせながら調整する必要があり、本記事で紹介した「顔パーツ別プロンプト」と「シチュエーション別プロンプト」をうまく使って、自分のイメージに合わせて組み立てていくのがいちばん分かりやすいと思います。
苦痛の表情はまだ単純で、痛そう・つらそうという方向に寄せれば比較的成立します。ただ、嫌がる表情はもう少し複雑で、
こうした「何に対して嫌がっているのか」が、イラストの中で少しでも伝わらないと、うまく成立しにくいところがあります。
例えば sobbing(号泣)を入れるだけだと、ただ泣いているだけになってしまい、感動して泣いているのか、嫌なことがあって泣いているのかが曖昧になりがちです。
さらに、嫌がって泣いている場合も、
この違いだけでもニュアンスが少し変わります。
嫌がる表情をメインにしたいなら、泣かせる場合は「今、嫌なことが起きていて泣いている」という状況をしっかり作ってあげる必要があります。
まずは、AIイラストで何を再現したいのかをイメージしながら、この記事の中のプロンプトを組み合わせてみてください。
本記事にて必要な素材のプロンプトは一通り揃っているので、扱いやすいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメントもお待ちしています!ぜひぜひ気軽に残していってください。
なお様々な表情プロンプトを体系的に知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。



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