
本記事では、Nano Banana Proで作るAI漫画に使える演出用プロンプトを紹介しています。
AI漫画をうまく描くためには、コマ割りや動き、心理描写などの演出に関するプロンプトを知っておくととても便利です。
例えば、
漫画の1ページ目にキャラを登場させるときは「ぶち抜きコマ」、
動きを出したいときは「断ち切り」や「残像+モーションライン」、
キャラの感情を強調したいときは「瞳アップ→背景変化」、
読者を次のページへ引き込むには「ヒキとメクリ」など、
いろいろなやり方があります。
Nano Banana Proは、様々な漫画のテクニックを日本語で指示してもかなり意図を組んで漫画を生成してくれます。
そのため今回は、日本語で指示しても反応してくれた、再現しやすいプロンプトを、実際の作例とあわせて紹介していきます。
AIで漫画をつくるのは、本当に楽しいです。ぜひ試してみてください。
なお、AI漫画の具体的な作り方のプロンプトを以下記事にて詳しく解説しています。自分でセリフなどを入れて簡単にページを作れるようになっていますので、ぜひ合わせてご活用ください。
AI漫画の演出に使えるプロンプト一覧
それでは、早速さまざまな演出用のプロンプトを紹介していきます。
紹介している作例の漫画は、以下のプロンプトを用いてNano Banana Proを用いて生成しています。
指示プロンプトの参考例
高精細の漫画を作成してください。シナリオ・セリフ・コマ割りをお任せします。
コマ割りの基本順:右から左、上から下。
取り入れる要素:おまかせ
最重要事項:漫画の演出として以下を取り入れてください。
{フラッシュ+放射線}
心理描写に使えるAI漫画の演出プロンプト
まずは、感情・心理描写の演出に効果的なプロンプトから実際の作例とともに紹介します。

ヒキとメクリ

背景にギャグトーン

コマ割りを崩す

顔を黒く塗りつぶして瞳だけ光らせる

コマの間隔を極端に狭く

セリフなしの無音ページ

キャラの瞳アップ→次のコマで背景が変わる

歪んだ手描き効果線

スーパーデフォルメ

小さなコマから徐々に大きくする

モンタージュ・シークエンス

フォローイング・パン・シークエンス
| プロンプト | 内容・定番シーンなど |
|---|---|
| ヒキとメクリ | 読者を惹きつけ、次のページをめくらせるための仕掛け、コマ割りで緩急をつける |
| 背景にギャグトーン | オーバーでデフォルメ化された背景が描写される |
| コマ割りを崩す | コマ枠自体を壊すと「世界が崩れた」感覚になる |
| 顔を黒く塗りつぶして瞳だけ光らせる | 敵の気配を感じた瞬間などの演出 |
| コマの間隔を極端に狭く | 息を殺して隠れているシーン・ホラーで追い詰められるなどで使える |
| セリフなしの無音ページ | 叙情的なシーン、コマに1つ入れて間(マ)を作る |
| キャラの瞳アップ→次のコマで背景が変わる | 感情の動的な変化を演出する |
| 歪んだ手描き効果線 | ホラーシーンなどでよく使われる |
| スーパーデフォルメ | 勢いのあるギャグシーンの演出 |
| 小さなコマから徐々に大きくする | クライマックスシーンなどの演出 |
| モンタージュ・シークエンス | 複数コマをほぼ同時に読ませ、統一された出来事を圧縮して見せる |
| フォローイング・パン・シークエンス | 視点が横移動していくようにコマを連ねる |
動き・アクション表現の演出
続いて、アクション系に使えるプロンプトです。

フラッシュ+放射線

スピード線+斜めコマ

背景を流す(背景スピード線)

残像+モーションライン

効果音を手描きでデカく

断ち切り

コマ割りを横断

コマ送り(動作を分解して1つのコマに描写する)

キャラクターをぶち抜きコマで配置

パノラマコマ
| プロンプト | 内容・定番シーンなど |
|---|---|
| フラッシュ+放射線 | 衝撃の瞬間は背景を真っ白+放射線で「ピカッ!」 |
| スピード線+斜めコマ | キャラの動き方向に沿って斜めにコマを割る |
| 背景を流す(背景スピード線) | モーションブラーがかかり躍動感がでる |
| 残像+モーションライン | キャラのスピード感が出る |
| 効果音を手描きでデカく | 「ドオオオォォォン!!」などの効果音 |
| 断ち切り | 原稿用紙の仕上がり線(印刷されるページの端)を越えて、ページの隅々まで描く |
| コマ割りを横断 | コマ割りが横断的に配置される |
| コマ送り(動作を分解して1つのコマに描写する) ※やや不安定 | スローモーションのような演出ができる(漫画のフィギュアスケートなどで用いられる) |
| キャラクターをぶち抜きコマで配置 | 初キャラの登場シーンなどで用いられる |
| パノラマコマ | 横に長いコマを1段に置く。風景の広さ・時間の長さ・静寂などの表現 |
コマ割り・ページ構成のプロンプト

見せゴマを作る

不規則なコマ割り

ナインパネル・グリッド

インセット(コマ割り演出)

第四の壁破り(キャラが読者の方を見てツッコむ)

第四の壁破り(キャラが漫画のコマ自体を破って隣のコマに移動する)
| プロンプト | 内容・定番シーンなど |
|---|---|
| 見せゴマを作る | 特に大きな面積を占めるコマ、重要シーンに活用 |
| 不規則なコマ割り | あえて安定性のないランダムなコマ割りにする |
| ナインパネル・グリッド | ページを3×3で固定する |
| インセット(コマ割り演出) | 大きいコマの中に小さいコマを入れ子で置く |
| 第四の壁破り(キャラが読者の方を見てツッコむ) | キャラが漫画の世界であることを意識する演出 |
| 第四の壁破り(キャラが漫画のコマ自体を破って隣のコマに移動する) | キャラが漫画の世界であることを意識する演出 |
スクリーントーンを再現するプロンプト一覧
続いて、モノクロ漫画用のスクリーントーンを再現するプロンプトを紹介します。
「スクリーントーン」は、モノクロの漫画表現において、グレー(中間色)を用いて様々な模様・効果を表現するための画材です。略して「トーン」と呼ばれています。アナログ漫画制作の必需品的なアイテムです。
ざっくり言うと、模様の入った大きなシールみたいなものです。
紹介している作例の漫画は、以下のプロンプトを用いてNano Banana Proを用いて生成しています。
指示プロンプトの参考例
高精細の白黒漫画を作成してください。
シナリオ・セリフ・コマ割りをお任せします。
コマ割りの基本順:右から左、上から下。
最重要事項:以下のスクリーントーンを使用するコマ割りを取り入れること
スクリーントーン:{基本ドット(点トーン)}

基本ドット(点トーン)

ノイズトーン

グラデーショントーン

サンドトーン(砂トーン)

雲トーン(雲形トーン)

線トーン(ストライプ)

放射線トーン

集中線トーン

フラッシュトーン

花模様トーン

水滴トーン

網トーン(網目)
| プロンプト | スクリーントーンの効果 |
|---|---|
| 基本ドット(点トーン) | 最も汎用的、濃淡で立体感や影を表現する。 |
| ノイズトーン | ざらざらした質感、汚れ、古びた感じ |
| グラデーショントーン | 自然な光の当たり方、遠近感、空の遠景 |
| サンドトーン(砂トーン) | 粗い紙のような質感、荒野、岩肌 |
| 雲トーン(雲形トーン) | ふわふわした雲、煙、炎の輪郭 |
| 線トーン(ストライプ) | スピード感、金属光沢、布の縞模様 |
| 放射線トーン | 衝撃、爆発、注目を集める効果 |
| 集中線トーン | 緊張感、視線誘導、ドラマチックな演出効果 |
| フラッシュトーン | 放射線に広がるトーン |
| 花模様トーン | 「フラワートーン」「模様トーン」「パターントーン」など、模様として指定する |
| 水滴トーン | 水滴模様のトーン |
| 網トーン(網目) | 網目状のトーン |
AI漫画を作りやすいネタ集(初心者向け)
最後に、おまけとしてAI漫画に使えそうなシンプルなネタを紹介します。
とりあえずAI漫画生成を作るのに慣れたいから、気軽に試せるネタのアイデアが欲しいという方に向けです。
指示用プロンプトの使い方は以下です。コマ割りの工夫のところに、今回紹介したプロンプトを入れることで、色々な漫画のエフェクトを試すことができます。
指示プロンプトの参考例
高精細の{白黒 or カラー}漫画を作成してください。
進行・セリフ・コマ割りをお任せします。
コマ割りの基本順:右から左、上から下。
キャラクター:おまかせ
以下に書かれるシナリオアイデアを取り入れてストーリーを作ってください。
シナリオアイデア:幼馴染美少女が実は巨乳だった(最近気づく)
コマ割りの工夫:{キャラクターをぶち抜きコマで配置}
※セリフが英語になってしまう場合は、「日本語の漫画を作成して」と記述すればOKです。
そのまま使えるAI漫画シナリオ例

「べ、別にアンタのために作ったわけじゃないんだからね!」(弁当)

幼馴染美少女が実は巨乳だった(最近気づく)

酔っ払って甘えまくる

着替え中に部屋に入られて「きゃあっ!変態!」

可愛い部活のマネージャーがタオル渡してくれる

帰り道「もうちょっと一緒にいたいな…」と小声
まとめ

今回はAI漫画に活用できる様々な演出方法(コマ割り・トーン・画面の演出テクニック)を指示できるプロンプトを紹介しました。
Nano Banana Proを使用することを前提としていますが、いずれは他の画像生成AIも機能が追い付いてくるんじゃないかなと思っています。
AI漫画をワンランク上のクオリティで作りたい時は、それぞれのページにあったコマ割りの演出のプロンプトを1つ加えておくと見違えるようによくなります。本物っぽい漫画の雰囲気がでてきます。
試しに使える定番ネタも掲載していますので、ぜひ試しながら使ってみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメントもお待ちしています!ぜひぜひ気軽に残していってください。


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