【完全解説】ChatGPTで広告イラストを作る方法|日本語プロンプトでここまでできる

【完全解説】ChatGPTで広告イラストを作る方法|日本語プロンプトでここまでできる 画像生成AI

本記事では、3月25日に強化されたChatGPTの画像機能を使って、広告イラストの作成方法を解説します。

2025年3月25日、OpenAIがGPT-4oの画像生成機能を発表しました。
これにより、画像生成の自由度と一貫性が飛躍的に向上。
特に、日本語の会話を通じて流れを保ちながら指示ができる点は、これまでにない大きな魅力です。

今回はこの進化した画像生成機能を使って、広告用イラストの作成に挑戦してみました。
広告制作では通常、
①ワイヤーフレームの設計 → ②テキストの準備 → ③イラスト作成
といった工程が必要ですが、これらすべてをChatGPTとの会話だけでスムーズに進めることが可能です。

それでは、実際に作成したイラストをもとに、広告の作り方を解説していきます。

その他の進化したChatGPTの画像生成機能でできることを以下の記事にてまとめて解説しています。

ChatGPT画像生成で広告が作れる!基本のやり方とポイント

以下のような広告イラストが、日本語プロンプトの指示だけで簡単に作成することができます。まだ日本語が若干怪しいのと205年になっているのはご愛敬です。

日本語が崩れる問題についても対策がありますので、これも順を追って解説します。

日本語だけでOK、3ステップで広告イラストを作る方法

すべて日本語プロンプトを使用するだけで作成できますが、3ステップを踏むと安定します。

Prompt ①

主に映画のポスターに用いられる広告のワイヤーフレームを作成してください。
各フレームに番号を付けてください。

まずこのような指示をChatGPTにします。そうすると、以下のようなイラストが生成されます。

Prompt ②

このワイヤーフレームを使って映画のポスターの広告を作ります。
まずは各番号のところに適切なキャッチコピー・文字(シンプルな日本語)を提案してください。感動的な青春ドラマの雰囲気です。

プロンプトは全て日本語で大丈夫です。会話の文脈を引き継いでイラスト作成ができるので、「さっきの画像の」や「この画像」などと指示してもちゃんと伝わります。


こんな感じで、ChatGPTが内容を提案してくれます。今回はサンプルなのでこのまま使いますが、提案してくれた内容を基にしてテキストを修正して指示することができます。


Prompt ③

アニメ映画風のポスターを先ほどのワイヤーフレームに合わせて作ってください。

後は上記のプロンプトで指示すると冒頭のような広告を作成することができます。


Prompt ③

このワイヤーフレームを使ってヨーロッパ旅行を企画している会社の広告を作ってください。各番号のところに適切なキャッチコピーや文字を入れてください。爽やかで元気で活気のある雰囲気です。


Prompt ③

このワイヤーフレームを使って高校入学のためのパンフレットの広告を作ってください。各番号のところに適切なキャッチコピーや文字を入れてください。桜満開です。男子高校生と女子高校生を登場させてください。


Prompt ③

このワイヤーフレームを使ってファッション通販サイトの広告を作ってください。各番号のところに適切なキャッチコピーや文字を入れてください。華やかでおしゃれな雰囲気の写真の広告です。


ここまでの工程が、すべて日本語のプロンプトだけで簡単に実現できるのは本当に驚きです。
中でも個人的にいちばん嬉しいのは、ワイヤーフレームの段階からイラストを生成できるようになった点です。

ワイヤーフレームにはさまざまな型がありますが、ここでは代表的なものを5つご紹介します。

目的別に選ぶ、広告ワイヤーフレーム5選【用途×構成例】

ベースとなるワイヤーフレームのタイプを用途別に5つ紹介します。ワイヤーフレームは、以下の日本語プロンプトを指示することで、イラストを作成してくれます。

Prompt

○○型に主に使用されるワイヤーフレームのイラストを作ってください。各フレームに番号を付けてください。

成果を狙うならこれ、LP型ワイヤーフレームの基本

LP型(ランディングページ型)

用途
商品の購入、資料請求、登録など「コンバージョン(成果)」を目的とした広告ページ。

特徴

  • ヘッダー:魅力的なキャッチコピー+CTA(例:今すぐ申し込む)
  • メリット訴求:箇条書きでベネフィットを提示
  • ユーザーの不安払拭(FAQや実績紹介)
  • フッター:再度CTA(行動を促すボタン)

ポイント
縦長構成でストーリー展開がしやすく、ユーザーの心理に合わせて情報を順に並べる。


シンプルで効果的、バナー型ワイヤーフレームの活用法

バナー型

用途
Webサイトやアプリ内での広告枠で使われる「誘導型バナー」。

特徴

  • コンパクトなサイズ(例:300×250、728×90)
  • シンプルなキャッチコピー+ビジュアル中心
  • クリック誘導のCTA(例:「詳しくはこちら」)

ポイント
一瞬で注意を引く必要があるため、要素は最小限かつインパクト重視。


SNSでバズらせたい人へ、投稿広告型のつくり方

SNS投稿広告型

用途
SNSタイムライン上に自然に表示される広告。ブランド認知やファン獲得に適する。

特徴

  • スクロール中でも目を引くビジュアル
  • 共感を呼ぶストーリー or インフォメーション型テキスト
  • CTAリンクやハッシュタグを設置

ポイント
フォーマットは媒体ごとに最適化が必要。ユーザーとの距離感が近く、親しみやすさが大切。


動画広告にも対応、YouTube向けワイヤーフレームとは

動画広告ワイヤー

用途
ブランド認知・サービス説明・商品の紹介など。動画として配信される広告の構成設計に使う。

特徴

  • 冒頭5秒でメッセージ+ブランドを強調(スキップ前提)
  • 中盤で問題提起→解決策提示
  • 最後に強いCTA(例:サイト誘導)

ポイント
シナリオベースで構成し、短時間で印象を残す必要がある。


自然に伝える、記事タイアップ型ワイヤーフレームの特徴

記事タイアップ型(ネイティブ広告)

用途
Webメディアの記事内で自然に広告を組み込むスタイル。信頼性・ブランド好感度UPに。

特徴

  • 冒頭:読み物として興味を惹く導入
  • 中盤:商品やサービスの紹介を自然に挿入
  • 終盤:体験談・取材・数値などで信頼感を演出
  • CTA:記事下に誘導リンクやボタン

ポイント
「広告っぽさ」を抑え、読者の行動を自然に導くストーリーテリングが求められる。

実践|SNS投稿広告ワイヤーフレームをChatGPTで作ってみる

Prompt

SNS投稿広告型(インスタ・X・Facebookなど)に主に使用されるワイヤーフレームのイラストを作ってください。各フレームに番号を付けてください。

以下は、実際に生成されたイラスト(ワイヤーフレーム)です。

Prompt

SNS投稿広告の作成をします。
内容は任せますので、各番号に応じて適切な日本語の文章を提案してください。

以下が実際にChatGPTによって出力された回答内容です。

広告テーマ提案:

「睡眠の質を上げるナイトルーティンアイテム」
→ 現代人の悩み「寝つきの悪さ・疲れの取れなさ」にアプローチする、リラックス系アロマスプレーの広告です。


例文つき!SNS投稿広告のテンプレをそのまま使える文章集

① メインビジュアル(イメージ):

  • 夜のベッドルームにミストがふわっと広がるシーン
  • 📷 透明感のあるボトル、ナチュラルな照明とグリーン系の背景

② キャッチコピー(冒頭テキスト)

「あれ?昨日ぐっすり眠れたかも」
一度使うと、朝のスッキリ感が変わるんです。

③ ストーリーテキスト/ベネフィット紹介

眠る前、枕元にシュッとひと吹き。
ラベンダーとカモミールの天然精油が、心をやさしく解きほぐします。
睡眠導入に悩むあなたへ、ナイトルーティンの新習慣を。

④ CTA(行動喚起)

✅ 今すぐ試してみる → プロモーション中!
\数量限定キャンペーン中/

⑤ ハッシュタグ

#睡眠の質向上 #ナイトルーティン #アロマスプレー #おやすみ準備

Prompt

上記の提案を使って画像付きのイラストを作成してください。

このような広告を一瞬で作ってくれます。今回のChatGPTの画像生成機能は本当にすごいですね。しかし、日本語がまだ崩れがちです。

ChatGPTで崩れた日本語テキストを修正する方法

現時点では、日本語を含む画像生成が一発で成功する確率はまだ高くありません。特に文章が長くなると、どこかに不自然な表現や誤字が出ることが多くなります。一方で、短くシンプルな日本語であれば、比較的高い確率でうまく生成される印象です。

しかしこれは、ChatGPTのイラスト編集機能を使えば、後から修正が可能です(※この機能はProプラン以上で利用できます。)。修正箇所を選択してから以下のように指示すると修正してくれます。

Prompt

眠る前、枕元にシュッとひと吹き。 の文字が崩れているので直してください。

該当箇所を修正したのが以下です。

最初崩れていた日本語が綺麗に直りました。この機能を駆使すると崩れた日本語も修正することが可能です(今回は分かりやすいようにあえて一か所しか直していません)。

まとめ|ChatGPT画像機能の進化で広告制作がここまで変わる

GPT-4oがネイティブ画像生成に対応したことで、できることの幅が大きく広がりました
中でも、日本語で会話しながら進行できる点は非常に大きな進化です。

一方で、課題も判明しました。画像の生成に少し時間がかかることや、日本語テキストが崩れやすいことなどです。
ただし、日本語についてはChatGPTの編集機能(Proプラン以降)である程度修正が可能ですし、今後の改善にも期待が持てます。
おそらく近いうちに、これらの問題も解消されるでしょう。

また、以下記事でLINEスタンプを簡単に作る方法を紹介しています。興味があればぜひご覧ください。

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