本記事では、ChatGPT(GPT-4o)の画像生成機能を活用して、オリジナルロゴを作る方法をわかりやすく解説します。汎用性の高いシンプルなロゴから、カラーを活かした凝ったデザインまで、幅広い作り方をご紹介します。
以下記事にて、ChatGPTの画像機能でLINEスタンプの作り方の解説もしております。
ChatGPTでロゴ作成ってこんなに簡単
以下は試しに作ってみたロゴです。こういうロゴが1分で出来てしまいます。すごいというかAIが怖いレベルですね。

まずは、シンプルなものから簡単に説明していきます。
【文字】NANTE
【書体】ミニマル
【色】黒一色
【背景】白背景
【装飾】流れ星を控えめに
【雰囲気】可愛い
基本は、上記のプロンプトで指示するとサッと作ってくれます。※「透過PNGで作って!」と指示すれば、ちゃんと透過処理してくれます。優秀です。

初心者でも選びやすい ChatGPTで使える書体・フォントまとめ
ChatGPTで使える書体スタイルを表にしました。それぞれスタイルに向いている用途を記載しています。
スタイル名 | 見た目の雰囲気 | 特徴 | 向いている用途 |
---|---|---|---|
ミニマル | シンプル・洗練 | 無駄を削ぎ落とした直線・均整美 | モダンロゴ、テック系、洗練ブランド |
習字風(筆文字) | 和風・力強い | かすれ・跳ね・勢いある表現 | 和食、武道、伝統・根性系ロゴ |
ゴシック風(サンセリフ) | 力強い・堅実 | 太めで直線的、安定感あり | ビジネス・タイトル・新聞風 |
明朝体風(セリフ) | 上品・知的 | 縦線は細く、横線は太く、装飾あり | 雑誌・高級品・本のタイトル |
手書き風 | 親しみ・柔らかさ | 丸文字や崩しがある手描き風味 | カフェ・子供・日常系ブランド |
ポップ体風 | 明るい・カジュアル | 太く丸みあり、目立つ印象 | お菓子・POP広告・若者向け |
レトロ風 | 昭和・ノスタルジー | 古い映画タイトルや看板風 | 昔風商店・レトログッズ |
モダン幾何学 | スタイリッシュ・直線的 | 三角・円など幾何形の組み合わせ | テック・アート・建築系ロゴ |
デジタル風 | 近未来・テクノロジー | ピクセル調やLED的な角ばり感 | AI、ゲーム、IT系プロジェクト |
ネオンサイン風 | 夜・輝き・賑やか | 細く明るい線、発光っぽい表現 | クラブ、カフェ、エンタメ系 |
グラフィティ風 | ストリート・自由 | 太い筆使い、崩した文字 | ファッション、若者文化 |
アールヌーボー/デコ風 | 芸術的・装飾的 | 曲線や飾りが豊か | 美術・ジュエリー・女性的ブランド |
カリグラフィー風 | 西洋筆記・高級感 | 英字の流れるような筆記体 | ウェディング・ラグジュアリー |
ブラシペイント風 | 勢い・アート | 筆や絵筆で書いたようなざらつき | ストリート、アートブランド |



手書き風
ブラシペイント風
カリグラフィー風



グラフィティ風
ポップ体風
モダン幾何学
文字を変形させるだけで映えるロゴに 作り方を解説
次は、凝ったロゴデザインを作る方法を解説していきます。
以下のプロンプトを用いてロゴデザインを詳しく指示していきます。
【文字】CAFÉ
【書体】ミニマルでモダン(シャープなライン)
【色】黒一色
【背景】白背景
【装飾・変形】
・文字の一部を変形して、意味を象徴するデザインを加えてください
・例:「A」から湯気が立ち上るように見せる(カフェをイメージ)
・文字の一部がイラストや記号のように見えるよう工夫
【雰囲気】シンプルで洗練されているが、遊び心のあるロゴ
出来上がったロゴがこちらです。

しっかりと意図を汲み取って作ってくれます。
プロっぽいロゴが作れる 考え方とコツまとめ

ここでは少しだけ、ロゴを作る際の「考え方のコツ」についてご紹介します。
まず、自分がどんなロゴを作りたいのかをあらかじめイメージしてから指示を出すことが大切です。そのイメージが明確であればあるほど、AIはしっかりと意図を読み取り、理想に近いロゴを作ってくれます。
ポイントは、遠慮せずに思ったことをすべてAIに伝えること。
細かいニュアンスも含めて共有することで、より完成度の高いロゴに仕上がります。
まずはロゴの目的をはっきりさせよう
まず大事なのは「このロゴで何を伝えたいか?」
→ 例:「AI STAR」なら、未来感×無限の可能性×宇宙的な広がり
書体は雰囲気を伝える最強ツール
書体(フォント)は“感情”を形にするツールです。
雰囲気 | 選ぶスタイルの例 |
---|---|
信頼・堅実 | 明朝体風・ゴシック体 |
かわいい・親しみ | 手書き風・ポップ体 |
力強さ・情熱 | 習字風・ブラシペイント風 |
高級感・静寂 | カリグラフィー風・ミニマル |
未来感・スマート | モダン幾何学・デジタル風 |
→ 書体は感情を決める「声」のようなもの。印象操作に超重要。
1文字だけ変形させて個性を出すテクニック
文字の一部に工夫を加えることで、ロゴは一気にオリジナリティを持ちます。
→ 記号を使わず、文字そのものに意味を込めると洗練される。
印象に残るロゴはシンプル+仕掛けが鍵
良いロゴは「シンプルなのに印象に残る」。
いろんなパターンで比べてベストを探そう
プロもやっている方法:
- 同じ単語で書体だけ変えてみる
- 「一部変形あり」と「変形なし」で比べる
- 横書きと縦書きで見え方をチェック
- モノクロとカラーでの印象を確認
→ 比較してはじめて「一番伝わる形」が分かる。
ロゴにストーリー性を持たせると強い
ただのデザインじゃなく「何かを象徴している」ことが強いロゴの共通点。
例:
→ 一見デザインに見えて、意味があると説得力がぐっと増します。
ロゴにキャラクターを添える アクセントの入れ方
次は、「AI STAR」のロゴにアクセントを出すためにロボットのデザインを入れ込んでみます。
具体的には、以下のようなプロンプトで生成できます。
「AI STAR」という文字で、非常に凝ったモノクロのロゴをデザインしてください。
【テーマ】
・未来感 × 無限の可能性 × 宇宙的な広がり
【書体・デザイン】
・モダンで幾何学的、かつ洗練されたタイポグラフィ
・「AI STAR」の文字を一体感のある構成でつなげてください(例:文字が有機的に流れる)
・「A」や「R」の形を活かして星や軌道を連想させるように
・曲線・直線をうまく融合し、視線が流れる構成に
【アクセント】
・どこかにミニマルなロボットの顔(アイコン)を控えめに入れてください
└ デフォルメ感があり、かわいすぎずシンプルに
└ 例:「A」や「I」の一部にロボット要素を組み込むなど
【配色・背景】
・黒一色、白背景
【雰囲気】
・洗練されたSF感、テック感の中に遊び心がある
・ロゴそのものが“ストーリー”を語るように
これで生成されたロゴが以下です。

すごいですね。これが指示してから1分もかからずに出来てしまいます。
アレンジするポイントは以下のような部分を変化させるといい感じになります。
ロゴに個性を加える4つの応用テク
意図 | 指示に入れるワード |
---|---|
全体に流れやつながりが欲しい | 「文字同士が有機的につながるように」 |
宇宙的な演出 | 「軌道」「星」「銀河」「流線」 |
ロボット要素を入れたい | 「ミニマルなロボットの顔を一部に融合」 |
アートっぽさ | 「抽象的に」「現代アート風に」「シンボリックに」 |
画像からキャラを追加する簡単テクニック
ここまでは、シンプルなロゴデザインの作り方を説明してきましたが、最後に、カラーでキャラクターを追加したものの作り方を解説します。
添付ファイルのキャラクターをデフォルメしたものをロゴに配置したい。
単語は AI STAR
今回は、柔らかくて可愛いイメージ、流れ星がキラキラしていて、子供がワクワクするような雰囲気で凝ったものをパステルカラーでお願いします。
上記のようなざっくりとした指示でも問題なく作ってくれます。

出来上がったロゴは以下です。

お任せで作っても、ここまで完成度の高いものを生成してくれるのは有難いですね。もう少し詳しく指示すれば、例えば、デフォルメキャラは小さめに、左側に配置するとか指定すれば、しっかりと作ってくれます。

「グラフィティ風のスタイル」を指定して生成したロゴデザイン。

「ミニマル風スタイル」を指定して生成したロゴデザイン。
作成したスタイルのバリエーションと特徴
スタイル | 特徴・印象 | 使用シーン例 |
---|---|---|
カワイイ×パステル | デフォルメキャラ+柔らかな色合い。子供向け・ファミリー層に◎ | 教育サービス/アプリ/雑貨 |
グラフィティ風 | ストリート感・自由な線・エッジの効いた色使い | ファッション・音楽・若者文化 |
ミニマル+キャラ控えめ | バランスよくキャラを添えたシンプルロゴ | プロダクトロゴ/UIアイコン/イベントロゴ |
以下記事にて、ChatGPTの画像機能で出来ることをプロンプト付きで解説しています。
まとめ|ChatGPTの画像機能でロゴ制作がここまで進化
ロゴ生成のコツは、まずざっくりとした雰囲気を伝えることです。
たとえば「可愛い」「クール」「幾何学的」など、どんなテイストに仕上げたいのかを先に伝えておくと、ロゴ全体の方向性がとてもスムーズに決まります。
その上で、一か所に“遊び”を持たせると、ぐっと魅力的な仕上がりになります。
たとえば、1文字だけを変形させるなど、さりげないアクセントがとても効果的です。
さらに、ChatGPTでは添付ファイルからキャラクターやパーツを取り込んで、ロゴにアクセントとして加えることも可能です。
ワンポイントのイラストやデフォルメキャラクターを組み込むことで、より個性的で印象に残るロゴを作ることができます。
このときに意識したいのが、「キャラクターと文字の主従関係」です。
たとえば「キャラは控えめに配置」などと指示を加えると、ロゴ全体のバランスが整いやすくなります。
さて、2025年3月25日、OpenAIはChatGPTの画像生成機能のアップデートを発表しました。
それ以降、SNSでは「こんなこともできるの⁉」と驚きの活用例が次々とシェアされ、大きな話題になっています。
実はその少し前の2025年3月6日、OpenAIは『画像生成のための機械学習モデルの活用』に関する特許を取得していました。
このブログでは以前、そのOpenAIの特許内容を調べてまとめた記事も公開しています。
おそらくですが、OpenAIは今後、GPT-4oのような会話型AIをベースに、テキスト・画像・動画・音声・音楽などをすべてChatGPT内でシームレスに完結できるマルチモーダルAIの実現を目指しているのではないかと予想しています。
現時点では、たとえば
- 情報検索は「Perplexity」
- 音楽生成は「Suno」
- 動画生成は「Veo 2」
…など、それぞれ得意な分野のAIが乱立していますが、今後はどんどん統合されていく未来が来るはずです。
私はというと、ChatGPTを使っていろいろなシミュレーションや実験をするのが楽しすぎて、寝食を忘れて遊びまくっています。これからも、面白い情報や活用アイデアをどんどん更新していこうと思っていますので、ぜひまた覗きにきてくださいね。
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