
本記事では、AIイラストでいろんな「汚れ」を再現するためのプロンプトを紹介します。

汚れといっても種類はさまざま。泥や土、埃といった自然系から、油汚れや食べ物のしみ、さらにはインクや絵の具による汚れまで、けっこうバリエーションがあります。
そこで今回は、「汚れ」をテーマにしたプロンプトを分類ごとに整理しました。どういう場面で使うと効果的か、そのポイントもあわせてまとめました。
汚れを再現するベーシックプロンプト
まずはじめに、服や顔に使える「汚れ全般」のベーシックなプロンプトから見ていきましょう。

内容 | 詳細プロンプト |
---|---|
汚れ | dirty |
– 服の汚れ | dirty clothes |
– 汚れた〜 | dirty […] |
いちばんシンプルなのがこのプロンプト。「dirty 〜」と書くだけで、汚したい箇所を指定できます。たとえば「dirty hands」とすれば、手が汚れた状態を再現してくれます。
dirtyタグの基本指定例(face・hands・feet・arm)

dirty face

dirty hands

dirty feet

dirty arm
こんなふうに、汚したい場所を直接指定できます。「dirty」は汚れ全般を示すタグなので、どんな汚れになるかはAIの解釈次第です。
では次に、汚れの種類を指定できるプロンプトを見ていきましょう。
汚れの種類ごとのプロンプト
しみ汚れのプロンプト(インク・飲み物)
飲み物や液体が染み込んだときの汚れを表現するプロンプトです。指定すると、服がちょっと湿ったような見え方になることが多いです。

内容 | 詳細プロンプト |
---|---|
しみ汚れ | stained clothes, dirty clothes |
– インク汚れ | colorful ink stain |
「stained clothes」だけでは反応しないことがあります。そんなときは「dirty clothes」もあわせて入れると安定しやすいです。
インクのしみ汚れ

colorful ink stained clothes
グレープジュースのしみ汚れ

grape juice stained clothes
「〜 stained clothes」と書くと、何で汚れているのかを先頭で指定できます。ただし、ものによっては反応が弱いこともあります。そんなときは「dirty clothes」も加えて、服が汚れていることを明示しておくと安定します。
擦れ・にじみ汚れのプロンプト(泥・口紅・化粧)
泥や化粧がこすれてできる汚れを表現するプロンプトです。にじんだような質感を再現できます。

内容 | 詳細プロンプト | ニュアンス |
---|---|---|
にじみ汚れ | smudged clothes | インクが袖にぼやけて付着、泥を触ってにじんだ跡 |
擦れ汚れ | smeared clothes | チョコや化粧品を手で触って広がった汚れ |
泥のにじみ汚れ

dirt smudged clothes
口紅のこすれ汚れ

smeared lipstick
煤汚れのプロンプト(服・顔)
煤が付着している状態を表現するプロンプトです。
服についた煤汚れ

sooty clothes
顔についた煤汚れ

soot on face
シチュエーション別の汚れプロンプト
ここからは、服や顔が汚れる定番シチュエーションごとにプロンプトをまとめました。
コーヒーをこぼして服が汚れるプロンプト

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「flustered(慌てる)」を入れると、カフェでコーヒーをこぼした状況をAIが理解しやすくなります。服が汚れた理由をあわせて指定すると、より再現が安定します。
転倒して泥で服が汚れるプロンプト

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汚れをしっかり再現したいときは、雨で地面がぬかるんでいるなど、環境の要素も加えるとAIが理解しやすくなり、安定します。
化粧が崩れて顔が汚れるプロンプト

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内容 | プロンプト |
---|---|
こすれたマスカラの汚れ | smeared mascara |
スポーツで汗と泥が付くプロンプト

1girl, short light silver hair, blunt bangs, muted green eyes, tareme, leaning forward, hand on forehead, resting, very sweaty, sweaty clothes, steam, sand on face, dirt-stained sports uniform, outdoor running track
運動中のアスリートが土埃で服や顔を汚している場面です。「sweaty clothes(汗ばんだ服)」を加えると、さらにリアルに表現できます。
まとめ
この記事では、AIイラストで「汚れ」を表現するためのプロンプトをまとめてきました。
最初に「dirty」を使った基本の指定方法を紹介し、しみ・擦れ・煤などの種類ごとの表現を確認しました。さらに、コーヒーをこぼす、転んで服が泥だらけになる、化粧が崩れる、スポーツで汗や泥がつく、といったシチュエーション別の例も見てきました。
大事なのは、どんな汚れなのか、どういう場面でついたのかを具体的に指定すること。そうすることで、ただの「汚れ」ではなく、リアルで説得力のある描写になります。
自分の作品に合わせて、今回のプロンプトを組み合わせながら試してみてください。ちょっとした工夫で、キャラクターやシーンの印象がぐっと深まりますよ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。