
本記事では、天井のプロンプト(天井がみえるアングル・天井からのアングルなど)を整理して紹介しています。すべてわたしが実際に試したものを公開中です。
意外と知られてないのですが、
作例のように「天井を見上げるアングル」、「天井から見下ろすアングル」のプロンプトがあります。

天井から見下ろすアングル

天井を見上げるアングル
こういう視点を使うと、ちょっといつもと違ったバリエーションのイラストが作れます。
今回は、天井からの視点や、天井を見上げるAIイラストを再現するためのプロンプトを紹介していきます。あわせて、天井照明・高い天井・天井のバリエーションなど、知っておくと便利なプロンプトも整理しています。
すべてわたしが再現を確認し、実用性があるようにアレンジしてフレーズ化したものを紹介していきますので、ぜひぜひ活用してみてください。
天井を再現する基本プロンプトと種類一覧
それでは早速、一緒にみていきましょう。
まずは、天井を使ったAIイラストを作るときに必要な、基本のプロンプトとその組み方を紹介していきます。

| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| 天井 | ceiling |
| 天井セット一式 | detailed ceiling, ceiling light, fluorescent lamp, curtain |
| – シーリングファン | ceiling fan |
| – エアコン | wall-mounted air conditioner |
| – 天井照明 | ceiling light |
天井は「ceiling」で再現できます。セットにしているプロンプトは、蛍光灯とカーテンの描写を足したものです。
ここにオプションでシーリングファンやエアコンのプロンプトを加えておくと、天井部分の記述量が増えて、天井がよりリアルに再現できます。
続いて、天井のバリエーションを紹介します。
木の天井

wooden ceiling
アーチ型の天井

vaulted ceiling
吹き抜けの天井

through ceiling, open ceiling
高い天井

high ceiling
さらにバリエーションを作りたい場合、
先ほど紹介した「detailed ceiling, ceiling light, fluorescent lamp, curtain」というプロンプトセットに、部屋のプロンプトを足していく方法がとても有効です。
たとえば、自分の部屋の天井を再現したいときは、こんな感じで記述します。

my room, detailed cream ceiling, ceiling light, curtain, wall-mounted air conditioner
同じやり方で作った天井パターンもいくつかプロンプトを紹介します。

教室の天井

保健室の天井

体育館の天井

カフェの天井
天井の種類と部屋別プロンプト一覧表
| 天井の種類 | プロンプト |
|---|---|
| 木の天井 | wooden ceiling |
| アーチ型の天井 | vaulted ceiling |
| 吹き抜けの天井 | through ceiling, open ceiling |
| 高い天井 | high ceiling |
| 自分の部屋の天井 | my room, detailed cream ceiling, ceiling light, curtain, wall-mounted air conditioner |
| 教室の天井 | classroom, detailed ceiling, ceiling light, curtain, wall-mounted air conditioner, tube fluorescent lamps |
| 保健室の天井 | infirmary, tile ceiling, detailed cream ceiling, ceiling light, curtain, wall-mounted air conditioner |
| 体育館の天井 | school gym,detailed ceiling, ceiling light, ceiling lamps high ceiling, structural beam |
| カフェの天井 | cafe, detailed cream ceiling, ceiling light, high ceiling, ceiling fan, light bulbs |
天井を見上げるアングルのプロンプトの作り方
続いて、天井を見上げるアングルを再現するために使いやすい、おすすめのプロンプトを紹介します。

from below, pov across bed, lying on back, detailed cream ceiling, my room
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| 天井を見上げる視点 | from below, pov across bed, lying on back |
| – ベッド越しの視点 | pov across bed |
天井を見上げる視点を作りたい場合、これが一番便利です。ちょっとベッドの端が前ボケに入り込むようなPOV視点(一人称視点)になります。
また自室などでベッドに寝ていることを前提とする場合、キャラクターが映らなくても「lying on back」を入れておいたほうが、よりローアングルから見上げる視点を作ることができるので、わたしはこれも入れています。
それ以外にも、いくつか使えるPOV視点があるので紹介します。
胸越しの視点

pov breasts
手越しの視点

pov hands
脚越しの視点

pov legs
足越しの視点

pov foot
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| 女性POV視点 | female pov |
| 男性POV視点 | male pov |
| 胸越しの視点 | pov breasts |
| – 胸の谷間越しの視点 | pov breasts, pov cleavage, downblouse |
| 手越しの視点 | pov hands |
| 脚越しの視点 | pov legs |
| 足越しの視点 | pov foot |
POV視点で手や足が入る場合に、その性別をコントロールするプロンプトが「female pov」です。男性なら「male pov」にします。こうしておくと、画面に映り込む手や足の性別をきちんとコントロールできます。
ちなみに余談なのですが、胸の谷間入りのPOV視点を再現したい場合は、「pov breasts, pov cleavage, downblouse」と記述してみてください。少々強引ではありますが、これで実現できます…笑
教室で天井を見上げる視点を作りたい場合、

pov across chairs, from below, classroom, detailed ceiling, ceiling light, curtain, wall-mounted air conditioner, tube fluorescent lamps
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| 椅子越しのPOV視点 | pov across chairs |
だいぶリアリティが出ますね。他の天井でも、何かPOV視点に入れ込むものをプロンプトで作ると上手くいきます。
天井から見下ろすアングルのプロンプトの作り方
次は、天井からの視点を再現するためのプロンプトです。
試行錯誤の結果、一番いいと思ったプロンプトを紹介します。

| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| 天井から見下ろす視点 | from ceilling view, from above, high angle, |
| – さらに強めたい場合に使用 | wide shot |
この組み合わせのプロンプトが一番安定しました。
キャラクターが寝てる場合は、すごく簡単です。ほぼ安定して天井から見る視点になります。
ちょっと難しいのはキャラクターが自室で立っているところを天井から見下ろす視点で再現させることです。
見下ろす視点が安定しない原因と調整ポイント
主に人物関連に記述しているプロンプトの量で、天井からの視点の距離がかなり変わります。
以下は、どちらも「from ceilling view, from above, high angle, wide shot」のプロンプトを使って生成した例です。

瞳への記述量多め

瞳への記述量なし
距離がものすごい変わるのがわかると思います。
天井からのアングルがうまくいかないときは、人物まわりのプロンプト量が原因になっていることがあります。たとえば、瞳や服のプロンプトを細かく書き込みすぎると、AIはその部分を重要だと判断して精密に描こうとするので、どうしてもクローズアップ寄りになりやすいです。
逆に、人物以外のプロンプトが多く、家具などの記述がしっかりある場合は、ワイドショットになりやすくなります。
そのため、天井からの視点を安定させたいときは、プロンプト全体の記述量のバランスも、ちょっと意識してみるといいと思います。
前ボケを入れることで、天井からの視点っぽい感じを強めることもできます。

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「blurry foreground(前ボケ)」のプロンプトを入れると、その後ろに視点があるイメージになるため、天井からみている感が強まります。

同じプロンプトで、「ceiling light」を「ceiling fan」に変えたものです。シーリングファンの裏側からカメラがあるようなイメージになるため、さらに天井から感が強まります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、天井をテーマにしてプロンプトを紹介してきました。
紹介した「見上げる」「見下ろす」視点、部屋ごとの天井の描写、POVの応用方法などは、すべて実際に再現性を確認したうえでまとめたものなので、すぐにそのまま使えるようになっています。
ちょっと話がそれるのですが、
わたしは写真が好きで、いまでもよく撮りに出かけています。けっこう大きめの海外コンテストで賞をいただいたこともあるのですが、写真には「組み写真」という作品の作り方があります。
たとえば、写真3枚(もしくは複数枚)で1セットの作品をつくるイメージです。ポートレートなら、顔のアップ、部屋の雰囲気がわかるカット、天井だけのカット、など。主役となる写真と、それを支える補助的な写真を組み合わせて構成していきます。
AIイラストも、たくさん作っていくと「もっといろんなバリエーションを作ってみたいな」という気持ちが出てくると思います。
そんなときは、何枚かのイラストを「1つの作品」として考えてみるのもアリかな、と思っています。
そういう時に、天井を活用したプロンプトが生きてきます。
天井アングルのプロンプトは、一見ニッチに見えて、じつは構図の幅をぐっと広げてくれる重要な要素です。
ぜひ今回のプロンプトを、作品づくりに組み込んでみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメントもお待ちしています!ぜひぜひ気軽に残していってください。
なお、よく使うカメラアングルを以下の記事にてまとめてあります。どれもよく使うものなので、こちらもぜひご活用ください。


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