
本記事では、動画生成AI「Hailuo AI」の機能のひとつ、Start/End Frame(開始・終了フレーム)の使い方について解説します。
今回は「Hailuo AI」についての紹介です。実はわたし自身、動画生成AIはほとんど触ったことがなくて、ほぼ初挑戦に近いです。でも最近SNSでもよく見かける機能だったので、見よう見まねで遊んでみました。せっかくなので、そのやり方を公開します。
まず「Hailuo AI」に登録すると、初回ボーナスで200クレジットが配布されます(※2025年9月14日現在の情報)。1回の動画生成に使うのはだいたい25クレジットくらい。つまり無料でも8回ほど試せます。初心者がAI動画をお試しするにはちょうどいい量ですね。
さらに、これちょっとギリギリの告知で申し訳ないんですが……。Hailuo AIでは 2025年9月10日 8:00 ~ 9月17日 8:00 (UTC) の期間限定で、今回紹介する「Start/End Frame」機能を無制限に生成できるイベントをやっています。日本時間だと、おそらく17日(水)の夕方17時ごろまで。もし間に合えば、ぜひ試してみてください。
実はわたしも、このイベントを知ったのが9月14日。この記事を書きながら、急きょ試してみているところです。
AI動画を2枚の画像で作れる「Start/End Frame」の仕組み
「Start/End Frame」というのは、ざっくり言うと 最初と最後のフレームを指定すると、その間をAIが自動でつなげてくれる機能です。
つまり、用意するのは最初と最後の2枚の画像だけ。そこから中間フレームをAIが勝手に作り込んでくれるので、あっという間にAI動画が完成します。
これが、中々面白いです。
以下に作例を載せてみます。
今回が初挑戦だったんですが、思ったよりも割と簡単に作成できました。
ではここから、実際に使った動画生成AI「Hailuo AI」の始め方を解説していきます。
動画生成AI「Hailuo AI」の始め方と基本設定
Hailuo AIを初めて使う方のために(わたしも含めて)、まずはアカウント登録の方法から紹介します。
Hailuo AIのアカウント登録方法(Google・Apple連携)
以下が、Hailuo AIのウェブサイトです。

動画生成AIの名称 | URL |
---|---|
Hailuo AI(ハイルオAI) | https://hailuoai.video/ |
サインインは Google連携かAppleアカウントのどちらかのみ。どちらかのアカウントさえあれば、すぐに利用を始められます。

Hailuo AIのユーザーインターフェース解説
ログインすると、このような画面が表示されます。
今回使うのは、その中の赤い枠線で示された部分だけです。

この赤枠の部分を使って、「Start/End Frame」の使い方を説明していきます。
とても簡単なので、ぜひ一緒に試してみましょう。
Hailuo AI「Start/End Frame」の使い方と作例
それでは、さっそく始めてみます。
…とはいえ、本当にびっくりするくらい簡単です。
事前に用意するもの:画像2枚

Novel AIで生成

Nano Bananaで生成
まずは画像を2枚用意します。
ただ、自分で最初から作る必要があるのは実は1枚だけです。
今回は、最初にNovel AIでイラストを生成しました(左側のイラスト)。そして、そのイラストをもとにNano Bananaで別バージョンを作成(右側のイラスト)。
Nano BananaはGoogleのAI「Gemini」で無料利用できる画像生成AIです。こちらも一瞬で作れるので、後ほどやり方を紹介します。

用意した2枚の画像を、画面の指定された箇所にドラッグ&ドロップします。
あとは右下にある貝殻っぽいマークのボタンを押すだけ。これで動画が生成されます。
そして出来上がった動画がこちらです。
こちらは別の作例です。

この2枚の画像を使って生成した動画が、下のものになります。
面白いのは、動画の途中でキャラクターが手を「ふぅーっ」とする仕草をしているところ。これは動画生成AIが勝手に加えてくれた動きです。わたしは特に何も指示していませんが、こういう自然な動きを盛り込んでくれることもあります。
こちらも、同じように2枚の画像をドラッグ&ドロップして生成した動画です。
やってみると、これがまたなかなか面白いです。
1回で作れる動画は6秒まで(無料アカウントの場合)。ただし、生成した動画を繋げればストーリーとして続けていくこともできます(動画を繋げる処理は別ソフトを使用)。
下の動画は、Hailuo AIで作った4つの動画を一つに繋げたものです。
動画の繋ぎ目は少しぎこちないですが、それでもかなりすごい仕上がりです。このあたりは使い方に慣れてくればどうとでもなりそうです。
改めて、最近の動画生成AIの進化を実感しました。
さらにもう一つ作例があります。こちらも同じく、Hailuo AIで生成した2つの動画を繋げたものです。
ものの数分で、ここまでの動画が作れてしまうのは本当に驚きですね。
近い将来は個人でも映画を作れる時代が来そう‥。
それでは、改めて「Hailuo AI」のStart/End Frame機能の使い方をおさらいしてまとめます。

- 左側に開始フレーム(動画の最初の画像)を配置。右側に終了フレーム(動画の最後の画像)を配置。
- 右下の貝殻マークをクリックして動画生成を開始。
本当にびっくりするくらい簡単です。
ちなみに、Hailuo AIは現状サイトの言語が英語だけなので、ちょっととっつきにくい部分はあります。ただ、Start/End Frame機能で動画生成をするだけなら拍子抜けするくらい簡単なので問題なし。わたしも今回が初めての利用ですが、すぐにできました。
正直に言うと、この機能以外のページは、まだなんにも触っていません(汗)。もう少しHailuo AIで遊んで慣れてきたら、改めてブログで情報を追加していこうと思います。
Nano Bananaで差分イラストを作り、Start/End Frameに活用する方法
さて、少し前にも触れましたが、Start/End Frame機能を使うには画像を2枚用意する必要があります。
ただ実際のところ、画像生成AIでキャラクターの一貫性を保ちながら差分イラストを作るのって、中々難しいですよね。
そこで便利なのが、Googleの画像生成AI Nano Banana。これはGoogleのAI「Gemini」に搭載されていて、誰でも無料で使えます。GeminiはAppleやAndroidのアプリもあるので、使いやすさも抜群です。
このNano Bananaを使えば、差分イラストが驚くほど簡単に作れます。
やり方もシンプルなので、ここで説明していきます。
下は実際のGeminiの画面です。

元の画像はNovel AIで生成しました。その画像を添付して、例えば「俯瞰構図に変更して、looking up、笑顔で手を広げるようにしてください」といった指示を出すと、その通りに画像を生成してくれます。しかも10秒程度で完成。かなり雑な指示でも何とかなります。
Nano Bananaのキャラクター維持性能は、今あるいろいろな画像生成AIの中でも群を抜いています。顔だけのイラストから全身を作ったり、服を変えたり、角度を変えたり……もう何でもできてしまいます。
Nano Bananaの機能については、以下の記事で詳しく紹介しています。興味がある方は、ぜひこちらもあわせて読んでみてください。
まとめ:Hailuo AIとNano Bananaで簡単にAI動画を作る手順
今回は、動画生成AI「Hailuo AI」のStart/End Frame機能を使って動画を作る方法を紹介しました。
手順はとてもシンプルで、動画の始まりと終わりの2枚の画像を用意してドラッグ&ドロップするだけ。その間のフレームはすべてAIが生成してくれるので、驚くほど簡単に動画が作れます。
コツとしては、Startの画像から少しだけ変化したEnd画像を用意すること。そうすると中間フレームが自然につながって仕上がります。
オリジナルの画像を1枚作ってしまえば、End画像はNano Bananaで差分イラストを作るだけなので、こちらも簡単に準備できます。
全体の流れを整理すると――
- Start用の画像を生成する
- Nano Bananaで差分を作り、End用の画像を用意する
- Hailuo AIで「Start/End Frame」機能を使って動画を生成する
この3ステップで完了です。
難点をあげるとすれば、Hailuo AIのサイトが英語のみでちょっととっつきにくい点くらい。ただ、今回紹介した「Start/End Frame」機能を使うだけなら問題なく使えます。
ぜひこの記事を参考に、みなさんもHailuo AIでAI動画生成を楽しんでみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。