
本記事では、魔法やビームのエフェクトを再現するプロンプトを紹介しています。
AIイラストで魔法を再現するのって、想像以上に楽しいです。
こんな作例も、パッと再現することができます。

ただ、意外と知られていないのですが ──
魔法のプロンプトには、いくつかの組み合わせを意識する必要があります。
たとえば、「casting spell」のようなシンプルなプロンプトだけでは、なんとなく「コレじゃない感」のある仕上がりになってしまうことが多いです。
そこで今回は、迫力のある魔法詠唱のポーズや、エフェクトの種類を整理してご紹介します。
すべてプロンプトセットとしてまとめているので、そのまま使って再現できるようになっています。
ぜひ、ご活用ください。
魔法を唱える基本プロンプトの使い方
それでは、さっそく見ていきましょう。
まずご紹介するのは、魔法を唱えるための基本形となる、ベーシックなプロンプトです。

内容 | プロンプト |
---|---|
魔法を唱える | casting spell |
このプロンプトは、最もシンプルな最小形態です。
大抵は、作例のように控えめな光が手の上にふわっと現れるような表現になります。
ここから少しずつプロンプトを加えていくことで、さまざまな魔法詠唱エフェクトへと発展させていけます。
4種類の魔法エフェクト(オーブ・魔法陣・ビーム・粒子)プロンプト一覧
「casting spell」のプロンプトを使って、具体的な魔法エフェクトの4種類を再現できるプロンプトセットをご紹介します。
オーブ型の魔法

glowing orb of light
魔法陣

glowing magic circle
レーザービーム

beams ray from hand
魔法の粒子

magical particles
内容 | プロンプト |
---|---|
オーブ型の魔法 | casting spell, glowing orb of light |
魔法陣 | casting spell, glowing magic circle |
魔法のレーザービーム | casting spell, outstretched arm forward, beams ray from hand, energy beam from hand, magic ray from hand, fighting stance |
魔法の粒子 | casting spell, green magical particles, floating sparkles, aura glow, spread fingers, open hand, arms at sides |
オーブ型や魔法陣は、このプロンプトセットを使えば、サクッと安定して再現できると思います。
レーザービームの場合は、手の動きや体全体の姿勢もあわせて記述することで、より安定します。まず「outstretched arm forward(手を前方に伸ばす)」と「fighting stance(戦闘姿勢)」を指定し、そのうえで「beams ray from hand(魔法ビームが手から出ている)」という形で表現しています。
ビームのプロンプトは3つ連続で記述していますが、これは1つだけだと弱くて再現されにくいことがあり、複数書いたほうが成功率が上がったためです。今回は汎用性を優先して強調構文は使っていませんが、状況によっては1つだけを強調して使うのも有効かもしれません。
魔法の粒子は、回復魔法のような印象を持たせたいときに使いやすいエフェクトです。こちらは「spread fingers(指を広げる)」というプロンプトを加えて、魔法詠唱中に光の粒子が手のひらのまわりにふわふわと浮かんでいるようなイメージで構成しています。
魔法属性ごとのプロンプト例(炎・氷・雷など)
次にご紹介するのは、魔法の属性を指定するためのプロンプトです。
炎属性や氷属性など、いわゆるタイプごとの魔法に対応した構文になります。
プロンプトセットは少し長めになるため、イラストの下に一覧表としてまとめています。
炎

氷

雷

風

水

光

闇

大地

時空

属性 | プロンプト |
---|---|
炎(Fire) | fire magic, flame aura, burning energy |
氷(Ice) | frost magic, ice shards, freezing aura |
雷(Lightning) | lightning magic, electric sparks, thunder beam |
風(Wind) | see through green wind magic, gust of air, swirling vortex |
水(Water) | water magic, liquid wave, droplet aura, floating water drops |
光(Light) | holy light, radiant aura, beam of light |
闇(Darkness / Shadow) | dark energy, shadow aura, black mist |
大地(Earth) | stone magic , ground energy, dust swirl, floating stone, floating dust |
時空(Time/Space) ※ランダム要素強め | space distortion, temporal magic, portal ring |
– (セット前提)魔法詠唱 | casting spell |
魔法詠唱のポーズと仕草のプロンプト例
続いては、魔法をどのように詠唱しているかを指定するための、ポーズや仕草に関するプロンプトセットをご紹介します。
片手ワンド詠唱

両手スタッフ詠唱

祈りの詠唱

両腕掲げ詠唱

片手前方詠唱

両手前方詠唱

指先詠唱

勇者パースの詠唱

すべてのプロンプトに共通して含まれているのが、「dynamic pose, separated legs」という構文です。
これは、魔法詠唱に迫力を持たせたいときに特に効果的で、足を広げたダイナミックなポーズを指定するためのプロンプトになっています。
魔法の詠唱ポーズ | プロンプト |
---|---|
片手ワンド詠唱 | casting spell by magical wand, holding magical wand with single hand, dynamic pose, separated legs |
両手スタッフ詠唱 | casting spell by magical staff, holding magical staff with both hands, arm up, dynamic pose, separated legs |
祈りの詠唱 | casting spell, praying, straight-on |
両腕掲げ詠唱 | casting spell, arms up high, separated legs |
片手前方詠唱 | casting spell, outstretched arm forward, separated legs |
両手前方詠唱 | casting spell, outstretched arms forward, separated legs |
指先詠唱 | casting spell, pointing finger, outstretched arm forward |
勇者パースの詠唱 | sunrise stance, casting spell by staff, holding staff |
奥義魔法を再現する高出力プロンプト
最後に、アニメのクライマックスシーンなどでよく登場するような、奥義魔法(特大の魔法)を再現するためのプロンプトをご紹介します。
光の爆発や大規模なビームなど、ド派手な演出を含んだ魔法詠唱の表現に使えます。

1girl, silver hair, short hair, red eyes, autumn, battlefield, wind, floating light, light trail, floating dust, maid outfit, forehead, casting spell, outstretched arms forward, separated legs, fighting stance, palms, large beam ray from hand, energy beam from hand, magic ray from hand, large light burst, large explosion, motion blur, dutch angle, three quarter view, motion lines, emphasis lines
内容 | プロンプト |
---|---|
魔法エフェクト部分 | casting spell, outstretched arms forward, separated legs, palms, large beam ray from hand, energy beam from hand, magic ray from hand, large light burst, large explosion, fighting stance |
基本となっているのは、本記事で紹介してきたレーザービームタイプの魔法詠唱です。
そこに「light burst」「large explosion」といったプロンプトを加えることで、光の爆発がより派手に表現されるよう指示を入れています。
今回は、AIイラストで魔法やビームのエフェクトを再現するためのプロンプトを紹介してきました。
まずは基本となる「casting spell」から始まり、オーブ型・魔法陣・ビーム・粒子といったエフェクトの種類別プロンプト、炎・氷・雷などの属性ごとの構文、さらに詠唱ポーズや仕草のパターンまで、具体的に整理してお伝えしました。
特に、エフェクトの再現度を高めるためには、姿勢や構図、組み合わせ方の工夫がとても大切です。そのまま使える形でプロンプトをセットにしてありますので、自分の作品づくりにそのまま活用してもらえると思います。
少し応用的な内容としては、奥義魔法のような大きな演出も紹介しました。光や爆発のプロンプトを重ねることで、スケール感のあるシーンも再現できます。
AIイラストにおける魔法表現の幅が、少しでも広がるきっかけになっていれば嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。