本記事では2025年3月25日に強化されたChatGPTの画像生成機能を用いて、LINE用スタンプを簡単に作る方法をプロンプト付きで解説します。
なお、ChatGPTの画像機能でロゴデザインを作る方法は、以下の記事にてまとめてあります。
GPT-4oの画像生成機能は非常に優秀で、さまざまなことが驚くほど簡単に、そして瞬時に実現できます。
さらに、操作がとても直感的で使いやすい点も魅力です。
本記事では、この画像機能を活用してLINE用スタンプを作成する手順を、分かりやすく丁寧に解説していきます。
ChatGPT画像機能でLINEスタンプを作ってみよう!
ざっくり作るならこれだけでOK、1分プロンプト術
作り方はとても簡単です。まず使用したいキャラクターを添付したうえで、以下のような日本語プロンプトで指示するだけです。

このキャラクターを使ってLINE用スタンプを15個作ってください。セリフも入れてください。
まず、ざっくり作りたい場合はこれで完了です。あとはChatGPTが頑張ってくれてイラストを作成してくれます。

スタンプの「セリフ・表情・動き」をカスタマイズする方法
ここからは、もう少し自分好みにカスタマイズしてLINE用スタンプを作る方法です。最初に以下のようなプロンプトでChatGPTに指示を出します。
LINE用スタンプを作るための「セリフ・表情・動き」のバリエーションを設定したいです。まずは15個のLINE用スタンプの設定を表にして提案してください。
そうすると、以下のような表を出力してくれます。
✅ LINEスタンプ15種:セリフ・表情・動き案|指示書
番号 | セリフ | 表情 | 動き・ポーズ例 |
---|---|---|---|
1 | 了解です! | にっこり笑顔 | ピースサイン |
2 | ありがとう! | キラキラ笑顔 | 両手をぶんぶん振ってる |
3 | おつかれ様~ | 疲れた顔 | だらーんと肩を落としている |
4 | いいね! | 目を輝かせてる | サムズアップ(親指グッ) |
5 | 了解っ! | ウィンク | 指でOKサイン |
6 | ごめんなさい… | 涙目・しょんぼり | 手を合わせて謝っている |
7 | えーっ!? | 驚き顔 | 両手をほっぺに当てて驚いている |
8 | こんにちは♪ | 優しい笑顔 | 手をふっている |
9 | お願いします! | 必死な顔 | 手を合わせて頼んでいる |
10 | はいはい~ | ちょっと呆れ顔 | 手をヒラヒラさせてる |
11 | ふーん… | すねた顔 | 腕を組んで横目 |
12 | うれしい~♡ | 頬を赤らめた顔 | 両手を胸の前で握ってぴょんぴょん |
13 | だいじょうぶ? | 心配顔 | 少し前屈みで覗き込んでいる |
14 | ムカッ💢 | 怒り顔(ぷく顔) | 腕をぶんっと振っている |
15 | ばいばーい! | 笑顔 | 後ろ向きで手を振ってる(歩き去る) |
このようにChatGPTに設定案をざっくりと出してもらってから、自分で設定したい「セリフ・表情・動き・ポーズ」を指定していきます。
指示書をYAMLデータ形式に変換してからイラスト作成する流れ
上記の指示書の表をそのまま使っても恐らく問題ないですが、YAML形式にしてからイラスト作成してもらったほうが、成功率が高いような気がしています(体感です)。
YAML(ヤムル)とは
人間にも読みやすい形式でデータの構造を記述できるマークアップ言語です。
主に、プログラムやツールの「設定ファイル」として使われることが多く、GitHub Actions や Docker、Kubernetes などの環境でよく見かけます。
YAMLは、JSON(ジェイソン)と同じく構造化データを記述するための形式ですが、JSONに比べて記号が少なく、インデント(スペース)だけで構造を表すのが特徴です。たとえば、波括弧 {}
やカンマ ,
を使わずに済むため、視覚的にもわかりやすく、読み書きがしやすいというメリットがあります。
といっても難しく考える必要はまったくありません、以下のように指示するだけでOKです。
「LINEスタンプ15種:セリフ・表情・動き案|指示書」をYAML形式でコードブロックにしてチャットに書いてください。
このように指示するとYAMLで先ほど作った表を出力してくれます。また「コードブロック」で書いてと伝えると、コピーもしやすくなるので便利です。ちなみにこれは普段から私は結構使っているのですが、ChatGPTに長文を書いてもらって、コピーする手間を省きたいときに活躍します。「〇〇をコードブロックで書いて」と言うと、コピーボタン付きで出力されます。

スタンプ生成のコツまとめ|失敗しないためのテクニック集
一通り試した結果、一度に6~12個くらい作ることが出来ます。この範囲が成功率が高く、綺麗にイラスト生成される印象があります。
実は、ここでひとつ成功させるためのコツがあります。
上記のキャラクターを利用し以下の設定で9種類のLINE用スタンプを縦構図で作成してください。セリフ・表情・動きが資料通りになるようにしてください。各イラストの間隔を少し空けてください。
日本語が崩れずに成功しやすい数は一度に6~9個くらいです。
ただ、6個作りたいときに「6個作ってください」と指示するとイラストがしっかりと画面内に収まらずに失敗する確率が高かったです。そこで6個作りたいんだけど指示では「9個」と指定すると、成功率が高まります(なぜかは謎)。


12個のバージョン。

画像が見切れる問題を防ぐには?成功パターンを紹介

今回の画像では、少し下の部分が見切れてしまいました。このあたりは運の要素もありますが、9個のスタンプを作りたい場合は「12個を正方形構図で作成して」と指定する方が、うまくいきやすいようです。
おそらく、各スタンプ要素のサイズを正確に計算してキャンバス内に収めるのは、現時点ではまだ得意ではないのだと思います。
そのため、あえて多めの個数で指示することで、結果的にレイアウトが綺麗に整う傾向があるように感じています。
また日本語が崩れた場合、Pro版ユーザであれば、画像の編集機能を使って指定箇所を選択して「〇〇の文字が崩れてるから直して」と指示すると修正することが出来ます。

これは元々9個作りたいと思って、あえて「12個作って!」と指示して生成されたイラストです。今回は12個綺麗に画面内に収まっています。元々欲しかったのは9個なので、最下段は切り取って使います。
LINEスタンプ作成手順まとめ|ChatGPTで誰でもできる
手順 | やること |
---|---|
1 | キャラ画像をアップロード |
2 | 「LINEスタンプを○個作って」と日本語で指示 |
3 | 必要に応じて「セリフ・表情・動き」を指定 |
4 | YAML形式にすると構造が整理されて精度アップ |
5 | 一度に6〜12個生成するのが安定 |
6 | 9個欲しいときは12個と指示しておくと成功しやすい |
7 | 日本語が崩れたら画像編集機能で修正できる(Pro版) |
一度に作る数は「6~12個」が最適
一度にスタンプを6〜12個生成するのがもっとも安定します。
※日本語の崩れやレイアウト崩れが起きにくい数です。
成功率を上げたい場合は「少し多めに指示する」
例えば、9個作りたいときでも「12個作って」と指示すると、最終的に画面内に綺麗に収まりやすくなります。理由は明確ではありませんが、キャンバスサイズや要素の自動調整に余裕ができるためと考えられます。
使いたい数だけを切り出して使えばOK
上記のように多めに作っておけば、不要な下段を切り取って使えばOKです。
結果として、綺麗に整ったスタンプを手に入れることができます。
「透過PNGで作って」と言えば背景なしで出力OK
また透過させたい場合も日本語で指示するだけでOKです。「透過PNGで作って」と指示すれば透過で作ってくれます。
日本語が崩れたら画像編集機能で修正
ChatGPT Proユーザーであれば画像編集機能(Inpainting)を使って「この文字が崩れているので修正して」と指示すれば、部分的に修正することも可能です。
このように、ChatGPTを使えば簡単にオリジナルのLINEスタンプを作成することができます。
それにしても、今回の機能強化は本当に驚きでした。まるで他のAIを一瞬で追い越してしまったかのような進化を感じます。GPT-4oの画像生成機能には、まだまだ多くの可能性が秘められており、SNSで様々なアイデアがどんどん広がっています。
以下の記事では、こうした画像生成機能をさらに活かすためのテクニックを詳しく解説しています。
よろしければぜひ参考にしてみてください。


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