
本記事では、透視メガネ(メガネをかけて見ている部分の服が透けてみえる)のAIイラストを作るためのプロンプトの組み方を解説しています。
結構前に、SNSで透視メガネを使ったイラストが流行りましたよね。
メガネを通して見た部分だけ服が透けて、下着などが見えるという、ちょっとネタっぽいイラストです。わたしもちょっとやってみたくなって、ネットに出回っているプロンプトをいろいろ試してみたのですが、それだけではうまく再現できませんでした。
そこで、自分で一からプロンプトを組みなおして、再現性の高いプロンプトのセットを作ってみました。今回は、この「透視メガネで衣類が透けて見える」AIイラストを再現するためのプロンプトを紹介していきます。やや難しめではありますが、順を追ってわかりやすく解説していきます。
イラストはすべて、NovelAI Diffusion V4.5 Fullで生成しています。ぜひ参考にしてみてください。
透視メガネの再現に必要な基本プロンプト
それでは、早速いっしょに見ていきましょう。
うまくいくと、以下のような作例のイラストが生成できます。

順を追ってプロンプトを解説していきます。
メガネ越しの視点を作るプロンプト

| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| メガネ越しの視界 | eyewear view / pov eyewear view |
| メガネを通して見ている | looking through glasses |
| 前ボケ | blurry foreground |
これは、ベースプロンプトに記述している内容です。
まず最初のステップは、メガネ越しの視点をつくることから始めます。
やり方はとてもシンプルで、「eyewear view」というプロンプトを指定すると、画面の前面にメガネが描かれ、メガネ越しにキャラクターを見ている構図になります。
ただ、これだけだとメガネの描写が少し曖昧になることがあって、イラストが安定しないケースも多いです。なので、それを補強する目的で「looking through glasses」を追加しています。
この組み合わせにすることで、「メガネ越しの視点で、キャラクターを見ている状態」がしっかりと明示されます。
それから、前ボケのプロンプトも入れています。これは、カメラの前に何かが少しだけボケて写り込んでいるような演出を加えるもので、メガネのフレームが自然と前景に重なる効果も出せるので、私はおまじない的に入れてみました。
透視メガネを再現するプロンプト

ベースプロンプト:x-ray eyewear view, x-ray vision, looking through x-ray glasses at another’s black sports bra with gray hem, x-ray glasses overlay another’s chest, blurry foreground, outdoors, summer, beach, blue sky
キャラクター1:girl, orange short hair, muted pink eyes, buns, curious expression, head tilt, spoken question mark, upper body only, white T-shirt, shorts
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| 透視メガネ | x-ray eyewear view, x-ray vision, |
| 透視メガネ越しに、キャラクターのスポブラが見える | looking through x-ray glasses at another’s sports bra |
| 透視メガネがキャラクターの胸囲に重なる | x-ray glasses overlay another’s chest |
「透視メガネ」部分のプロンプトは、そのまま全部使っています。そのうえで、透視メガネがキャラクターの胸まわりにちょうど重なっている状態を指定しています。
このプロンプトで作例のようなイラストが生成できます。体感では、5,6回生成すると大体このような感じのところまで再現できます。
ポイントは、キャラクター側に透けて見せたいアイテムを直接書かないことです。
たとえば、キャラクター側のプロンプトに「スポブラ」って書いてしまうと、Tシャツを脱いでスポブラだけ見えているような状態になってしまったり、ワイシャツなら、前のボタンが開いた状態で出力されてしまうことが多いです。
そうならないように、キャラクター側には下着のプロンプトを書かず、ベースプロンプトの中で「looking through x-ray glasses at ~」のあとに続けて、見せたいアイテムを記述する方が、今回ずっと生成して試していた結果、安定する印象でした。
スマホ透視アプリ風の透け表現を作るプロンプト
これも、透視メガネの延長なんですが、スマホの透視アプリを通して服が透けて見えるというジョーク系のネタもあります。
ちょっとこれにも挑戦してみましたので、今回はそのために使ったプロンプトもあわせて紹介します。

ベースプロンプト:pov smartphone x-ray app view, smartphone x-ray app vision, looking through smartphone x-ray app at another’s black sports bra with gray hem, smartphone x-ray app overlay another’s chest, {{smartphone camera interface overlay, iPhone recording UI, battery level icon, white home icon}}, pov fingers holding iphone, living room, blurry foreground, three quarter view
キャラクター1:girl, orange short hair, muted pink eyes, buns, curious expression, head tilt, spoken question mark, {{{wearing buttoned white dress shirt}}}, beige pleated skirt, bare arms
※正方形構図がおすすめです。
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| スマホの透視アプリ越しの視界 | pov smartphone x-ray app view, smartphone x-ray app vision |
| スマホの透視アプリ越しに、キャラクターのスポブラが見える | looking through smartphone x-ray app at another’s sports bra |
| スマホの透視アプリがキャラクターの胸囲に重なる | smartphone x-ray app overlay another’s chest |
| スマホのユーザーインターフェース | smartphone camera interface overlay, iPhone recording UI, battery level icon, white home icon |
| POV視点の指がスマホを持っている | pov fingers holding iphone |
長いのですが、ベースは透視メガネと同じです。
透視メガネのプロンプトで「x-ray glasses ~」というように記述していた部分を「smartphone x-ray app ~」といったまず全体的に書き換えています。
大きく違う点は、スマホのユーザーインターフェースを描写するプロンプトを加えていることと、POV視点の指でスマホを持っているという記述部分です。この部分は、以前に本ブログで紹介した、スマホの撮影フレームを再現するプロンプトから引っ張ってきて簡略化したものです。以下にリンクを記載しましたので、興味のあるはぜひご覧になってみてください。
透視風には、比較的簡単になるのですが、ボタンの着いた服だと、どうしてもボタンが全開になって脱いでいるような状態になってしまうことが多いです。作例で紹介しているプロンプトは、ボタンが閉じていることも強調はしているのですが、それでも不安定な感じです。
この辺りは、生成回数を重ねて解決させたほうがよさそうです。
スマホの撮影フレーム・録画フレームを再現するプロンプト集です。
シチュエーション別プロンプト例とキャラクター構成
最後におまけとして、スポブラではなく普通のブラを使ったパターンと、キャラクターのバリエーションを変えたサンプルプロンプトを紹介します。
ここで掲載しているイラストは、透視メガネをかざす前のキャラクターの状態を描いたサンプルになっています。
ビーチサイド×透視メガネ×Tシャツ&ショーパンキャラの再現プロンプト

ベースプロンプト:x-ray eyewear view, x-ray vision, looking through x-ray glasses at light pink lace-trim bra, x-ray glasses overlay another’s chest, blurry foreground, outdoors, summer, beach, blue sky
キャラクター1:girl, medium breasts, cleavage, orange short hair, muted pink eyes, buns, curious expression, head tilt, spoken question mark, kneeling, white T-shirt, shorts, from above, kneeling, straight-on
リビングルーム×透視アプリ×プリーツスカートキャラの再現プロンプト

ベースプロンプト:pov smartphone x-ray app view, smartphone x-ray app vision, looking through smartphone x-ray app at another’s light blue lace trim bra, smartphone x-ray app overlay another’s chest, {{smartphone camera interface overlay, iPhone recording UI, battery level icon, white home icon}}, pov fingers holding iphone, living room, blurry foreground, three quarter view
キャラクター1:girl, medium breasts, muted brown eyes, black long hair, high ponytail with white ribbon, curious expression, head tilt, spoken question mark, {{{wearing buttoned white dress shirt}}}, navy pleated skirt, cleavage, strap gap, bare arms
教室×透視メガネ×タイトスカート&Yシャツキャラの再現プロンプト

ベースプロンプト:x-ray eyewear view, x-ray vision, looking through x-ray glasses at another’s black lace-trim bra and black panties, x-ray glasses overlay another’s chest, classroom, chalkboard, dutch angle, from above
キャラクター1:girl, medium breasts, muted red eyes, dark blue long hair, curious expression, head tilt, spoken question mark, {{{wearing buttoned white dress shirt}}}, beige tight skirt, bare arms, navel, sitting, holding chalk, leaning forward
ちなみに上記で紹介した、ちょっとだけ攻めたプロンプトのイラスト作例はnote版の方で公開しています。
どんな雰囲気になるのか気になる方は、よかったらそちらもチェックしてみてください。
まとめ
今回はちょっとネタ寄りの内容で、透視メガネ(服が透けて見えるメガネ)に関するプロンプトを紹介しました。
メガネを通して服が透けるって、我ながらほんとしょーもないと思うんですが、やってて楽しかったです笑。昔からある定番のネタでもありますし、なんとなくそれっぽいTV番組か映画があったような記憶もあります。
使っているプロンプトはやや多めですが、今回の記事で紹介したものをそのまま使ってもらえれば、だいたい似たような感じに再現できると思います。ステップ数はすべて28で統一しているので、アンラスの消費もなしです。気軽に何度でも試して遊べます。
透けて見える部分の描写については、かなり安定していて、試行回数が必要になるのは、「服が透ける前に脱げちゃう」とか「ボタンが勝手に開く」といったパターンを回避するところです。私の感覚だと、5〜6回生成すれば1回くらいはしっくりくるものが出てくる印象でした。これは透視メガネでも透視アプリでも、どちらでも同じくらいの再現度です。
ぜひこの記事のプロンプトを参考に、いろいろ遊んでみてもらえたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメントもお待ちしています!ぜひぜひ気軽に残していってください。
透ける繋がりで、以下の記事にてパンティラインや透けブラ(ブラライン)を再現するためのプロンプトを紹介しています。ぜひこちらもご覧になってみてください。




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