今回は、画像生成AIで「肌の色」「肌の質」「肌の状態」をどうやって指定するか、そのためのプロンプトをイラストとあわせて紹介します。
最初にAIで絵を作ったとき、びっくりするくらいきれいなイラストが一瞬で出てきて、本当に感動したのを覚えています。でも今は、そのすごさに慣れてしまったというか、「じゃあ次はどんな表現ができるかな」と、遊び方を探すようになってきました。
たとえば「肌」とひとことで言っても、色の明るさだけじゃなくて、ツヤっぽさとか乾燥した感じとか、日焼けの跡とか……いろんな種類があります。それぞれに対応したプロンプトがあって、ちょっとした違いでキャラクターの雰囲気がぐっと変わるのが面白いところです。
この記事では、肌にまつわるプロンプトを「肌の色」「肌質」「肌の状態」の3つに分けて紹介しています。イラスト付きで載せているので、「このプロンプトではこんな感じになる」というのも見てもらえたらうれしいです。
自分のイラストにぴったり合う肌の指定が見つかるきっかけになればと思います。
肌の色を指定するプロンプト一覧|色調の違いと使い方を比較
肌の色を指定するプロンプトもいろいろありますが、まずはこの6種類をおさえておけば十分です。私自身、ChatGPTを使ってイラストを生成していますが、どれもちゃんとAIに伝わって、それぞれ違った肌の雰囲気がしっかり表現されました。
肌の色を変えるだけでも、キャラクターの印象は意外と変わるものです。表現の幅を広げたいときにおすすめです。

fair skin

light skin

sun-kissed skin

light brown skin

brown skin

dark brown skin
肌の色のタイプ | プロンプト(呪文) | 解説 |
---|---|---|
非常に明るい肌 | fair skin | 血色を抑えたごく明るいトーン。陶磁器のような透明感を持つ色調の例。 |
明るい肌 | light skin | 自然な血色感を伴うライトトーン。健康的かつニュートラルな明るさの肌色。 |
日光を感じる肌 | sun-kissed skin | 日光を浴びたような自然な焼け感。頬や肩にほんのり紅みが乗り、暖かみを感じさせるニュートラルベージュ。 |
明るめのブラウン肌 | light brown skin | 軽く日焼けした中間的なブラウン。程よい温かみと落ち着きを併せ持つミディアムトーン。 |
中間〜濃いブラウン肌 | brown skin | 標準的なブラウン〜やや深めの色調。多様な肌色に対応しやすいオーソドックスな深色肌。 |
非常に深いブラウン肌 | dark brown skin | 深みのあるダークブラウン。コントラストを強調したいシーンや影の締まりを出したい場合に。 |
※本記事では、いかなる肌色も同等に取り扱い、その多様な美しさを尊重します。
肌の質感を表現するプロンプトまとめ|質感ごとの分類と使い方
滑らかで均一な肌を再現するプロンプト
肌表面のなめらかさやクリアな質感を表現したいときに使えるプロンプトです。凹凸のない均一な仕上がりで、清潔感のある肌を再現したいときにぴったりです。キャラクターに透明感や整った印象を持たせたい場面に向いています。

smooth skin

fine-grained skin

matte skin

porcelain skin

translucent skin

baby skin

healthy skin
肌質のタイプ | プロンプト(呪文) | 解説 |
---|---|---|
滑らかな肌 | smooth skin , flawless skin , silky skin , soft skin | キメの凹凸がなく均一で、まるでシルクのような触感を想起させる質感。 |
きめ細かい肌 | fine-grained skin , detailed skin , poreless skin | 毛穴や凹凸がほとんど見えず、非常に緻密に描写された高ディテール肌。 |
マットな肌 | matte skin | 光の反射を抑えたつや消し質感。落ち着いた印象を与え、余分なハイライトを排除してクリーンに見せる。 |
陶器のような肌 | porcelain skin | 色白かつ滑らかな質感を強調。陶磁器のように均一で冷たい透明感のある肌。 |
透明感のある肌 | translucent skin , clear skin | 光を通すような薄膜感と内側から発光するニュアンスを併せ持つクリアな質感。 |
赤ちゃんのような肌 | baby skin , youthful skin | ふっくらと柔らかく、シワや毛穴がほとんど見えない幼児のようなピュアな肌。 |
健康的な肌 | healthy skin , vibrant skin | 血色やハリが感じられるフレッシュな印象。元気で活力にあふれた肌の様子。 |
潤いやツヤ感のある肌を指定するプロンプト
水分感やオイルっぽさのあるツヤを表現したいときに使えるプロンプトです。私もよく使っていて、汗ばむ肌や濡れた肌など、シーンに合わせて少しずつ使い分けています。光の入り方が変わるだけで、イラスト全体の雰囲気がぐっと引き締まるので、仕上げの印象づけにも便利です。

glossy skin

glistening skin

wet skin

oiled skin

sweaty skin
肌質のタイプ | プロンプト(呪文) | 解説 |
---|---|---|
つやのある肌 | glossy skin , shiny skin , dewy skin | 表面にしっかりとしたハイライトが入り、しっとりと濡れたような光沢感を強調する。 |
きらめく肌 | glistening skin | 微細な光の粒が表面に連続して反射し、繊細に輝くツヤ感。水滴の残るような印象にも。 |
濡れた肌 | wet skin | 肌が文字通り濡れているようなツヤと反射を強調。雨天やシャワー後など、水分たっぷりの場面でリアルに見せる。 |
オイリー肌 | oiled skin , greasy skin | 皮脂やオイルを含んだようにテカリが強い質感。Tゾーンや額に自然な光沢を演出。 |
汗ばむ肌 | sweaty skin | 皮膚表面に薄い汗の膜ができたような質感。運動後や高温多湿な環境の演出に最適。 |
肌の状態や個性を表すプロンプト一覧
肌のコンディションや、その人らしさがにじむような特徴を表現できるプロンプトです。そばかすや日焼け跡、しわなどを加えることで、キャラクターに深みが出て、印象に残りやすくなります。個性を少し足したいときに、取り入れやすい種類だと思います。

tan line skin

dry skin

rough skin

acne-prone skin

blemished skin

wrinkled skin

freckled skin

mole on skin
, beauty mark
肌質の状態 | プロンプト(呪文) | 解説 |
---|---|---|
日焼け跡のある肌 | tan line skin , uneven tanned skin , sunburn line skin | 衣服や水着の形に沿って露出部だけが日焼けし、隠れていた部分との間にくっきりとした色差(タンライン)ができた肌。リアルな日焼け後のコントラストを表現。 |
乾燥した肌 | dry skin | 皮脂や水分が不足し、軽い粉吹き感や細かなカサつきが見える質感。秋冬やエアコン下の演出に効果的。 |
ざらついた肌 | rough skin | キメが粗く、不均一な凹凸が目立つ質感。リアル寄りの粗野な肌描写に適する。 |
ニキビ肌 | acne-prone skin , blemished skin | 小さな吹き出物や赤みを含む、リアルな肌悩みを再現。若さやスポーツ後の肌状態などの表現に。 |
シミのある肌 | blemished skin | 日焼け斑や色ムラなど、点在するシミを含む肌質。リアルな個性や年齢感を演出。 |
しわ肌 | wrinkled skin | 年齢や表情によって生じた細かなシワを強調。エイジング表現や感情表現のディテールに有効。 |
そばかすのある肌 | freckled skin | 頬や鼻筋にランダムに散るそばかすが愛らしい。キャラクター性を高めるワンポイント。 |
ほくろのある肌 | mole on skin , beauty mark | 顔や体にアクセントとして配置されたほくろ・ビューティーマーク。個性を演出する。 |
まとめとオマケ作例
本記事にて紹介したプロンプトを組み合わせて再現した作例をいくつか紹介します。わたしは写真を撮ることも好きなのですが、「こういうの撮ってみたかった」というものが画像生成AIで実現できるので、かなり楽しい‥。

dark brown skin, smooth skin, matte skin

glistening skin, oiled skin, greasy skin

fair skin, translucent skin

light skin, freckled skin, oiled skin, tan line skin
今回は、肌の色・質・状態に分けて、それぞれのプロンプトとイラスト例を紹介してきました。
同じキャラクターでも、肌の表現を少し変えるだけで雰囲気が変わったり、印象に奥行きが出たりすることが、実際の生成結果からも見えてきたように思います。
プロンプトというとつい技術的なものに感じがちですが、こうして細かく見ていくと、表現の幅を広げるためのちょっとしたヒントの集まりでもあるのだと改めて感じました。今回紹介した内容が、自分の好みに合った肌表現を探す手がかりとして、少しでも役に立てばうれしいです。
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