
Googleが新しく発表した画像生成AIモデル、通称「nano banana」。本記事では、その使い方やどんなことができるのかを紹介していきます。
いまSNSでも話題になっているのが、「Gemini 2.5 Flash Image Preview(nano banana)」という新しい画像生成モデルです。
注目されている理由は、とてもシンプルで分かりやすいです。これまでの画像生成AIと比べても、キャラクターや服装の一貫性を引き継いで連続生成できる性能が格段に高いからです。
「nano banana」は現在、GoogleのAI「Gemini」に搭載されています。そのため無料で利用できます。アプリも用意されているので、スマホで誰でも試すことができます。
まずは言葉で説明するより、実際の生成例を見た方が分かりやすいと思います。ここからは、どんな画像が作れるのかをイラストを交えて紹介していきます。


NovelAIで生成した元イラストから、nano bananaで全身イラストを生成しました。数秒で生成されます。すごい…。
イラストを見ても分かるように、一貫性を保持した画像生成に非常に優れています。
続いて複数のイラストを添付して一つにまとめられるかを試してみました。

横構図を指示したはずが縦構図になってしまいました…。
また人数も5人に…。
色々とおしいですが、ただ衣装と髪型の一貫性がかなり凄いです。

元画像に使用したイラストは上記の4枚です。
生成されたのが以下のイラストです。

今年の3月にChatGPTが「4o Image Generation」を公開した時も、その性能の高さにはとても驚かされました。けれども、画像の一貫性をしっかり保つ生成能力に関しては、今回の「nano banana」がさらに上をいっています。
SNSでも話題になっていますが、このモデルは一枚の画像をもとにキャラクター性を維持したまま変化をつけられます。表情や服装を変えるのもスムーズで、背景を入れ替えたり、ポーズを切り替えたりすることもできます。まさに、使ってみるとその凄さがよく分かります。
次は試しに、二人のキャラクターを使って格闘シーンを「nano banana」で生成してみることにしました。


生成結果は以下のイラストです。

生成結果を見てみると、これはかなり精度が高いと感じました。
参考までに、同じ指示をChatGPTに与えて生成したイラストもあわせて紹介します。

元のイラストの雰囲気をそのまま残せているのは、「nano banana」の方が一枚上手でした。ChatGPTも特徴は捉えていますが、どうしても画風はChatGPTの範囲に収まってしまい、完全に維持することまではできていません。
さらに大きな違いとして、生成スピードがあります。「nano banana」は画像生成の指示をしてから仕上がるまでがほんの数秒。一方、ChatGPTでは1枚あたり数分かかるため、この差は実際に使うと大きく感じます。
参考までに、NovelAIで作成した元画像をもとに「笑顔にして」と指示して生成した例も紹介します。

実際に試してみると、本当にすごいとしか言えません。シンプルにその一言に尽きます。
特に強みを感じるのは、動画生成の分野です。オリジナルのイラストを1枚作っておけば、その後は差分を「nano banana」で生成するだけで、動画生成AIと組み合わせていけます。そうすることで、一貫性のあるキャラクターを動画の中で動かし続けることが可能になりそうです。
次は以下のイラストを使用して、キャラクターのポーズを変更してみます。


このように元イラストからポーズの変更もしっかりできます。
元イラストをフィギュア化することもできます。
添付したイラストのキャラクターを使用して、机の上に乗っているリアルなフィギュア画像にして生成してください。

こんな感じで生成されます。
今回は、SNSでもちょうど話題になっている「nano banana」について紹介してきました。
この画像生成AIは最初、Googleから正式な発表もなく突然登場し、謎のモデルとしてSNSを賑わせていました。その後、あらためて正式に発表されたという経緯があります。
いまはGeminiを通じて誰でも無料で利用できるので、まずは試してみるのがおすすめです。AIの進化スピードを実感する良い機会になると思います。
ただ、進化が本当に早い世界なので、今は衝撃的に見える「nano banana」の性能も、半年や1年後には当たり前になっているかもしれません。おそらくOpenAIのChatGPTも、同じような機能を追いかけてくるはずです。
数年後には、個人が映画を作ってYouTubeにアップするのが当たり前になるかも?って今回思いました。私はまだ動画生成AIにはあまり触れていないのですが、これをきっかけにちょっと触ってみようかなぁ…と思っています。
このブログでも、いずれ動画生成AIの紹介をしていけたらと思っています。「nano banana」についても、引き続きいろいろ試しながら、面白い使い方が見つかればまた記事にまとめていく予定です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。