
本記事では、快楽・恍惚の表情を再現するためのプロンプトを、イラスト付きで詳しく紹介しています。
快楽的な表情というのは、外見的には「柔らかく緩んだ表情」のことを指しますよね。今では、画像生成AIを使えば、そういったさまざまな表情も再現できるようになりました。
そもそも快楽というのは、ざっくり言えば「安心」「満足」「心地よさ」などから生まれるものです。たとえば、美味しいものを食べたとき、マッサージを受けているとき、温かいお風呂に浸かっているとき、恋人との愛情表現のようなときですね。共通して言えるのは、とてもリラックスしていて、顔全体が自然と緩んでいる状態だということ。
画像AIでは、たとえば「とろ顔」といったプロンプトがあります。これはまさに快楽を表すためのものです。知っていればポンと再現できるのですが、なぜその顔になるのか? それは、AIが「人間にとっての快楽の表情とはどういうものか」を学習しているからなんですよね。
AIは、人間にとって快楽とは何か、そしてそのときどんな表情になるのかということを、膨大な情報から学んでいます。もちろん、一発で「とろ顔」などのプロンプトを使えば、ある程度の表情は出せてしまいます。でも実は、快楽を感じているときには、口角がわずかに上がったり、軽いため息があったり、目尻が下がったり、頬に血色が出たりと、細かいサインがいろいろあるんですよね。
せっかくなら、快楽の表情がどんなものなのかをちゃんと知った上で、そういった細かなサインのプロンプトも一緒に覚えておくと、「ああ、こういう組み合わせが快楽の表情なんだな」と理解できて、よりリアリティのある画像生成ができると思っています。
そこで今回は、具体的に「快楽的な表情」とはどんなものかを考えながら、それに沿ったプロンプトを紹介していこうと思っています。
もちろん、ポン出しできる一発プロンプトとともに紹介していきますので、ぜひ一緒に見ていきましょう。
快楽表情の基本プロンプト一覧(軽度)
それでは、さっそく見ていきましょう。
まずは、快楽的な表情を再現する際に使える、表情系のプロンプトを紹介します。
このあと紹介するプロンプトは、いくつかを組み合わせて使うのが効果的です。
リラックスした顔

relaxed face
瞳を輝かせる

glowing eyes, glowing pupils
目尻が下がる

narrowed eyes
口をわずかに開ける

parted lips
うっとり

heart-shaped pupils
高揚感で体を震わす

twitching, wince
舌を出す

tongue out
よだれを垂らす

drooling
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| リラックスした顔 | relaxed face |
| 瞳を輝かせる | glowing eyes, glowing pupils |
| 目尻が下がる | narrowed eyes, downturned eyes |
| 口をわずかに開ける | parted lips |
| うっとり(目がハート) | heart-shaped pupils |
| 高揚感で体を震わす | twitching, wince |
| 舌を出す | tongue out, open mouth |
| よだれを垂らす | drooling |
このあたりは、軽い快楽を再現したいときにおすすめのプロンプトです。
「relaxed face」は特に使い勝手がよく、快楽系の表情を作るときは、まず最初に入れておくとよいでしょう。表情筋が緩んだ状態になりやすく、ほかのプロンプトとも組み合わせやすくなります。
中程度の快楽表現プロンプト一覧
続いて、快楽の度合いが中程度の状態を再現するプロンプトを紹介します。
これらは、一発で再現できるようなメジャーなプロンプトも含まれますが、前の章で紹介した軽微な快楽のサインを組み合わせて再現する方法がより効果的です。
トロ顔のプロンプト
これは有名ですね。
快楽系の表情をざっくりと出したいときに、よく使われるメジャーなプロンプトです。

| 内容 | プロンプト | 強度 |
|---|---|---|
| トロ顔 | torogao | 中程度 |
リラックスした状態で、脱力したような表情をベースに、とろけるような顔を再現できます。中くらいの快楽を表現するのに適しています。
心地よさや、達成感・満足感からくる、表情が少しずつ緩みはじめるような場面にも使えます。
また、他の表情プロンプトと組み合わせたり、「torogao」自体を強調して使うことで、より強めの快楽表現にも対応できます。
アヘ顔のプロンプト

| 内容 | プロンプト | 強度 |
|---|---|---|
| アヘ顔 | ahegao | 強い |
極端な快楽を表すプロンプトで、最も強いレベルの表現にあたります。壊れたような恍惚の状態を再現でき、強調構文を使うとさらに強度が増します。
強い快楽や歓喜により、陶酔や理性を超えた恍惚の状態を表現できます。感情の高まりをコントロールできない、というニュアンスが強く、非日常的な表情となります。
なお、日常シーンでは変顔やギャグ表現としての使い方もできるプロンプトです。
ゲス顔のプロンプト

| 内容 | プロンプト | 強度 |
|---|---|---|
| ゲス顔 | gesugao | 中〜強い |
歪んだ「邪悪」な快楽顔を表現するプロンプトです。ニヤリと笑い、目が細まって悪戯っぽい表情が特徴で、快楽にサディスティックな要素が加わったニュアンスになります。
邪悪な行為に手を染めて、ゾクゾクとした快感を覚えるような表情を再現できます。
アニメなどでは、キャラクターが豹変するシーンなどで、特に効果的に活用できます。
強い快楽・恍惚を再現するプロンプト集
ここからは、快楽の度合いがさらに強くなった状態を再現するプロンプトを紹介していきます。
快楽のピークに達し、理性を超えたような状態や、「喜び」という言葉では表しきれない、身体的・精神的な高揚感が入り混じったタイプの表情です。
この段階になると、一発で再現できるプロンプトは存在しません。そのため、ここまでに紹介してきたプロンプトを組み合わせて構成したものを取り上げていきます。
快楽を我慢する顔のプロンプト

closed eyes, clenched teeth, furrowed brow, squinting, teardrop, nose blush, sheet grab, sweat, breath
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| 我慢する顔 | closed eyes, clenched teeth, furrowed brow |
| – シーツを掴む | sheet grab |
快楽を我慢する顔は、口の形でいくつかバリエーションがつけられます。
逆への字の口

frown, closed mouth
波口

wavy mouth
唇を噛む

biting own lip
快楽に身悶える顔のプロンプト

steaming body, sweat, squinting, open mouth wide, saliva trail, twitching, wince
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| 身悶える顔 | squinting, open mouth wide, saliva trail |
| よだれを垂らす | saliva trail |
| 目を細める | squinting |
これは、快楽によって悶絶しているような状態に近い表情です。
顔や口の歪みを表すプロンプトを使って再現します。
本能的な表情で、いわゆる「メスの顔」などと呼ばれることもあります。また、足ツボマッサージなどによる強い刺激への反応としても使えるプロンプトです。
目のバリエーションを2つ紹介します。
目が回る(目がリング状)

ringed eyes
白目をむく

rolling eyes
イキ顔のプロンプト

closed eyes, steaming body, sweat, sweatdrop, breath, full-face blush, open mouth wide, saliva trail, drooling, twitching, motion blur, wince, head back
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| イキ顔 | closed eyes, open mouth wide, saliva trail, wince, head back |
| – 上を見る | looking up |
これは、快楽に身悶える顔のプロンプトをベースに、さらに動きの要素を強く加えた表現です。
目を開けた状態で再現したい場合、「looking up」を加えることで、より快感の高まりや身体の反応を強調できます。
昇天し、大きくのけぞるプロンプト(顔が見えなくなる)

head back, leaning back, arched back, head thrown back, face obscured, steaming body, sweat, sweatdrop, breath, open mouth, twitching, from below, straight-on, ceiling
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| 昇天し、大きくのけぞる | head back, leaning back, arched back, head thrown back, face obscured |
| – (補強用)天井 | ceiling |
これは、顔が見えなくなるほど大きくのけぞる動きを再現するためのプロンプトです。
快楽の昇天状態を表現する際に活用できます。
ただし、画像生成AIで顔を描かせない指示は難易度が高めです。
実現させるには、プロンプト内に瞳・まつ毛・表情などの顔情報が残っていないかをあらかじめチェックしておく必要があります。何か一つでも顔の要素が残っていると、意図通りに描かれにくくなります。
また、「ceiling(天井)」など、上部にあるモチーフを加えることで、カメラアングルの調整がしやすくなり、構図の安定にもつながります。
快楽で放心した顔のプロンプト

empty eyes, parted lips, saliva trail, limp wrist, steaming body, sweat, messy hair
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| 放心した顔 | empty eyes, parted lips, saliva trail |
| – 乱れた髪 | messy hair |
| – 力の抜けた手首 | limp wrist |
快楽で気絶した顔のプロンプト

blank eyes, blank expression, parted lips, drooling, messy hair
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| 気絶した顔 | blank eyes, parted lips, drooling |
なお、失神や気絶の表現については、以下の記事で詳しくプロンプトを解説しています。
美しいアート表現としても活用できる内容となっていますので、関心のある方はぜひご覧ください。
キス待ちの顔

| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| キス待ちの顔 | waiting for kiss |
可愛い‥‥。
まとめ
今回は、「快楽・恍惚の表情」をテーマに、画像生成AIで使えるプロンプトを段階ごとに紹介してきました。
画像AIでイラストをつくるようになってから、
人の動きや仕草を見たときに、ふと「このポーズって、どんな体のつくりで成り立ってるんだろう」とか「この表情って、実際は目とか口がどう動いてるんだろう」と考えることが増えました。
それまではあまり気にしてこなかったことなので、キャラクターの動きや表情をプロンプトで再現するようになってから、いろんな発見があって、面白いです。
今回のテーマは「快楽・恍惚の表情」でした。
軽い快楽を表す「relaxed face」などの基本からはじまり、「torogao」や「ahegao」といった中〜強度の表現、さらには快楽のピークや理性を超えた状態までを再現する応用プロンプトまで、幅広く取り上げました。組み合わせ方やニュアンスの違いを知ることで、よりリアルで深みのある表情を描くことができます。
快楽表現といっても、その背景には「安心」や「満足」といった人間の自然な反応があり、そのサインを丁寧に捉えることで、AI生成のクオリティも高まります。
ぜひ、自分の作りたい表情に合わせて、今回のプロンプトを参考に試してみてください。
プロンプト同士の相性や微調整も楽しみながら、自分だけの表現を見つけていけると面白いと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

