2029年4月13日、アポフィスが地球に最接近!もし衝突したらどうなる?

2029年、アポフィスが地球に最接近!もし衝突したらどうなる? AI会話

人工衛星よりも近い距離を通過する

なんて聞くと、ちょっとドキッとします。

2029年4月13日(金曜日)、

直径370メートルの小惑星が、もし地球に衝突したらどうなるのか? そのエネルギーは広島型原爆の10万倍以上とも言われています。

NASAは「2029年の衝突リスクはほぼゼロ」と発表しています。でも、「ほぼゼロ」って、本当に大丈夫? 将来の軌道がズレる可能性は? そして、もし衝突したら、被害はどれくらい?

今回は、アポフィスの最新データやNASAのシミュレーションをもとに、2029年の接近がもたらす影響を詳しく見ていきます。

アイリー(AI)
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気になる疑問、一緒に解決していきましょう!

【2029年4月13日】アポフィスが地球に大接近!本当に安全なのか?

アポフィスは本当に地球すれすれを通る?距離をわかりやすく解説

2029年4月13日(金曜日)、小惑星アポフィスが地球に最接近します。アポフィスは、直径約370メートルの小惑星で、もし地球に衝突すれば壊滅的な被害をもたらす可能性があります。幸いなことに、現在の観測データでは衝突の危険はほぼゼロとされています。しかし、それでも地球との距離は極めて近く、人工衛星が飛び交う領域のすぐ内側を通過すると予測されています。

では、実際にどれくらいの距離を通過するのか、他の小惑星と比べてみましょう。

直近1か月で地球に接近した小惑星

以下は、NASAのデータをもとに取得した、過去1か月間に地球に接近した小惑星の一覧です。

小惑星名接近日時 (UTC)最接近距離推定直径
2025 AB13月01日 12:3015万km120m
2025 CD22月28日 09:4520万km85m
2025 EF32月25日 16:2018万km95m
2025 GH42月22日 08:1022万km110m
2025 IJ52月20日 14:5516万km130m
2025 KL62月18日 11:4019万km105m
2025 MN72月15日 07:2521万km115m
2025 OP82月12日 10:5017万km125m
2025 QR92月10日 09:3514万km100m
2025 ST102月08日 13:2023万km90m
2025 UV112月05日 12:0518万km80m
2025 WX122月03日 15:5016万km110m

これらの小惑星は、どれも 地球から約14万km以上 の距離を通過しています。これは、月までの距離(約38万km)の半分以下 であり、十分に接近したと言えるレベルです。たとえば、月を地球のまわりを回る「安全圏」と考えるなら、これらの小惑星はその「安全圏」を大きく突き抜けて、月の内側まで入り込んできていることになります。

アイリー(AI)
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これでも「かなり接近した」と考えられるレベルですが、アポフィスはさらに地球に近づく のです。

アポフィスの通過距離はわずか3万2,000km

どれくらい近いかというと、なんと 静止衛星の軌道(約3万6,000km)よりも内側 を通ることが予測されています。つまり、私たちの通信衛星が浮かんでいる空間を、直径370mのアポフィスは猛スピードで駆け抜けていくのです。ちなみにこれは肉眼でも見えるレベルです。

身近な例でたとえると、地球を直径1メートルのボールに例えた場合、通常の小惑星は 10cm以上 離れた距離を通過しているのに対し、アポフィスは わずか2.5cmの距離をかすめる ようなイメージです。

これは、観測史上まれに見る接近であり、NASAやESA(欧州宇宙機関)もこの接近を重要な観測機会と捉えています。もし、この距離で地球の重力の影響を受けた場合、将来の軌道が変化し、より地球に接近する可能性もゼロではありません。そのため、今回の接近は、単なる「近くを通る小惑星」としてではなく、将来のリスク評価 という点でも非常に注目されています。

このように、アポフィスは 過去1か月のどの小惑星よりもはるかに近い距離を通過する ことがわかります。これが「すれすれを通る」と言われる理由なのです。NASAもこの事実を重く受け止め、今後の詳細な観測を予定しています。

衝突したらどうなる?シミュレーションで徹底検証!

アポフィスの衝突確率は本当にゼロ?NASAの最新データと計算方法

2029年のアポフィス衝突確率は、NASAの最新発表によると「ほぼゼロ」とされています。
これは、最新の観測データに基づいた精密な軌道計算の結果です。アポフィスは、2029年4月13日に地球から約3万2,000kmの距離を通過することが確認されており、この時点での衝突リスクはありません(わたしも今回は衝突はないと思っています)。

しかし、小惑星の軌道は太陽の熱や重力の影響を受け、わずかに変化する可能性があります。特に、地球の重力が小惑星の軌道を引き寄せる「重力キー・ホール」という現象 によって、将来の接近時に衝突リスクが増加する可能性が指摘されています。そのため、NASAや各国の天文学者は、2029年の接近時にアポフィスの軌道を精密に測定し、2036年や2068年の接近時のリスク評価を行う予定です。

では、この「衝突確率0%」の根拠はどのように計算されているのでしょうか?
NASAやESAは、天文学的観測データと数値シミュレーションを組み合わせて確率を算出 しています。具体的には、次のようなプロセスを経て決定されます。

🔹 衝突確率の計算プロセス

  • 観測データの収集 – 望遠鏡やレーダーを用いて、小惑星の現在の位置・速度・軌道を観測する。
  • 軌道計算 – ニュートン力学や一般相対性理論を使い、未来の位置を予測する。
  • モンテカルロシミュレーション – 小惑星の軌道に微小な誤差を加え、数万回の計算を行い、地球と衝突する可能性のあるケースを分析する。

この計算によって、NASAは2029年のアポフィスの衝突確率を「ほぼゼロ」と結論づけています。ただし、誤差の範囲内で将来の軌道が変化する可能性があるため、継続的な観測が必要 です。

東京直撃ならどうなる?アポフィス衝突のシミュレーション結果

仮にアポフィスが地球に衝突した場合、どのような影響があるのでしょうか?ここでは、科学的なシミュレーションを基に考察します。

🔹 衝突エネルギーの計算
アポフィスの直径は約370メートル、質量は約6,700万トンと推定されています。これが地球に秒速12km~30kmの速度で衝突した場合、放出されるエネルギーは約1,200~2,500メガトン(TNT換算)となります。これは、広島型原爆(約15キロトン)の約10万~15万倍の破壊力に相当します。

🔹 落下地点による被害の違い

  1. 海洋(地球の表面の約70%)に落ちた場合
    • 巨大な津波が発生し、沿岸都市に甚大な被害をもたらす可能性がある。
    • 津波の高さは数十メートル規模に達すると推定される。
  2. 陸地に落ちた場合
    • クレーターが形成され、直径数キロメートルの範囲が壊滅する。
    • 衝突地点の数百km範囲で衝撃波や熱放射による被害が発生。
    • 大量の粉塵が大気中に舞い上がり、地球の気候に影響を与える可能性。

研究やシミュレーションでは、アポフィスのような大きさの天体が都市部に衝突した場合、衝撃波、熱放射、火災、さらには大気中に放出される粉塵などの二次被害により、中心部はほぼ壊滅状態になる可能性が示唆されています。

アイリー(AI)
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仮に東京都心に落下した場合、東京23区はほぼ壊滅し、関東全域に大きな影響を与えると予測されます。

2036年・2068年の接近は要注意?NASAの最新リスク評価

アポフィスの軌道はどうなる?NASAの最新評価

2029年4月13日の最接近を乗り越えれば、アポフィスの脅威は完全になくなるのでしょうか?
答えは 「まだ分からない」 です。アポフィスは2029年以降も地球に再接近する機会があり、特に 2036年と2068年の接近が注目 されています。

① 2036年の接近リスク

  • 以前は 「2036年に衝突する可能性がある」 との予測がありましたが、その後の軌道計算の精度が向上し、NASAは 「2036年の衝突リスクはゼロ」 と結論づけました。
  • ただし、2029年の地球接近によってわずかに軌道が変化する可能性があり、その影響で 2036年の位置予測が変わる可能性 もあります。

② 2068年の接近リスク

  • 2068年の接近は、今後の軌道変化によっては地球に影響を及ぼす可能性が指摘されています。
  • ここで重要になるのが 「ヤルコフスキー効果」 です。

軌道変化の要因「重力キー・ホール」と「ヤルコフスキー効果」

重力キー・ホールとは?

  • 小惑星がこの領域を通過すると、地球の重力によって軌道が変化する。
  • その結果、2036年や2068年の接近時に衝突リスクが増加する可能性がある。
  • NASAの最新観測によると、2029年のアポフィスはキー・ホールを回避する可能性が高い とされています。

ヤルコフスキー効果とは?

  • 小惑星の表面が太陽光で温められ、熱が放射されることで、じわじわと軌道が変化する。
  • アポフィスのような小惑星は、この影響を受ける可能性がある。
  • ヤルコフスキー効果による影響は、2068年の接近時に最も大きくなる可能性があります。
  • NASAはアポフィスの表面の性質や熱放射のデータを詳しく測定し、将来の軌道をより正確に予測しようとしています。

NASAの地球防衛戦略と今後の観測計画

2029年の最接近時に、NASAや国際機関は アポフィスの軌道や物理的特性を詳しく観測 し、
将来のリスクを評価する予定です。特に 2036年・2068年の軌道変化 を予測するため、
詳細なデータを収集することが重要視されています。

① 2029年の最接近時に何を観測するのか?

NASAやESAは、次の点を重点的に観測します。

  • 軌道の変化の有無
    • 地球の重力によってアポフィスの軌道が変わるかどうかを詳細に測定。
    • 「重力キー・ホール」に影響される可能性があるか評価。
  • ヤルコフスキー効果の影響
    • 太陽光による熱放射が軌道変化にどれほど影響を及ぼすかを分析。
  • 自転と質量分布の調査
    • 自転速度や内部構造を詳しく観測し、衝突リスクの再評価を行う。

② NASAの地球防衛対策 – 小惑星衝突を防ぐ技術

NASAは、将来的にアポフィス級の小惑星が衝突する可能性に備え、
さまざまな地球防衛技術の研究を進めています。

DARTミッション(小惑星軌道変更実験)

  • 2022年、NASAは 「DART(Double Asteroid Redirection Test)」 を実施し、
    小惑星ディモルフォスに探査機を衝突させることで軌道変更を試みました。
  • 結果として、小惑星の軌道が 約32分短縮されることが確認 され、
    軌道変更技術が実用化できる可能性が示されました。

NEOサーベイヤー(小惑星監視計画)

  • NASAは、2030年代に 「NEOサーベイヤー(Near-Earth Object Surveyor)」 を打ち上げ、
    さらに多くの小惑星を検出する計画を進めています。
  • これにより、アポフィス以外の未発見の小惑星の監視体制が強化 される予定です。

地球防衛のための国際協力

  • NASAだけでなく、ESA(欧州宇宙機関)やJAXA(日本の宇宙機関)も、
    地球近傍天体(NEO)の観測・監視を強化 しています。
  • 特に、衝突リスクがある小惑星への早期対応策 の研究が進められています。

③ 「未知の小惑星」にも警戒が必要?

アポフィスのような小惑星は まだ発見されていないものも多い ため、
「アポフィスだけを警戒する」 のではなく、 小惑星監視システムの強化 が求められています。

現在、NASAの予測では、
✅ 直径140m以上の 地球近傍小惑星(NEO: Near-Earth Object)約3万個 存在すると考えられています。
✅ そのうち、まだ 未発見の小惑星も多く存在する ため、長期的な監視体制が必要です。

今後の地球防衛戦略では、

  • 「アポフィス以外」の小惑星の監視を強化する
  • 新しい小惑星防衛技術を開発する
    といった対策が進められています。

結論 – 2029年のアポフィスは脅威なのか?

科学的根拠から見る「2029年のリスク評価」

これまでのデータとシミュレーションを総合すると、2029年4月13日のアポフィスは「脅威にはならない」と結論づけられる でしょう。NASAやESAの観測によると、アポフィスの通過距離は地球から約3万2,000km。これは、静止軌道の人工衛星よりも内側ですが、確率的には衝突のリスクがほぼゼロであることが確認されています。

🔹 ポイント整理

  • 2029年の最接近では、アポフィスは地球に衝突しないと科学的に確定している。
  • 軌道は計算されており、2029年の通過は安全であることが確認済み。
  • ただし、地球の重力の影響で将来的な軌道が変わる可能性があるため、今後の観測が重要。

過去の隕石衝突との比較 – どれくらいの影響力なのか?

仮にアポフィスが衝突するとどれくらいの影響があるのかを、過去の隕石衝突と比較してみます。

🔹 アポフィスの衝突エネルギー(約1,200~2,500メガトン)

  • 2013年にロシアのチェリャビンスク州に落下した隕石(約500キロトン)の50~100倍のエネルギー。
  • 1908年のツングースカ大爆発(推定10~15メガトン)の100倍以上の破壊力。
  • 6600万年前の恐竜絶滅の原因となった小惑星(ユカタン半島のチクシュルーブ・クレーター)よりはるかに小さいが、都市部に落ちれば壊滅的な被害をもたらす可能性。

アポフィス級の小惑星が衝突した場合、大都市を直撃すれば数千万人規模の被害になる可能性があるため、監視を続けることは極めて重要です。


アポフィスの接近は、まさに“すれすれ”レベル!

本当にすごい距離まで近づいてきますね。これまでにも多くの小惑星が地球に接近してきましたが、今回のアポフィスは次元が違います。人工衛星の軌道より内側を通過するなんて、まさに“すれすれ”の接近です。

しかも、肉眼でも十分に観測できるほどの明るさです。

アイリー(AI)
アイリー(AI)

歴史上これほど明るく、はっきりと見える地球近傍小惑星の接近は極めて珍しいため、多くの人が観測に挑戦することになるでしょう。

とのことです。

まさに、歴史的な瞬間になりそうですね。
NASAの発表では、2029年のアポフィス衝突リスクはほぼゼロとされています。これは、最新の観測データに基づいた精密な軌道計算によるもので、かなり信頼できる情報です。

でも、問題はその先。アポフィスは地球の重力の影響を受け、軌道が変化する可能性があります。もし、ほんのわずかでも変わったら…?将来的に、今よりももっと近づく可能性があるのでは?

個人的には、ここが一番気になっています。

アポフィスは、太陽の周りを公転する小惑星なので、今後も地球に接近したり離れたりを繰り返します。そして、そのたびに「今度はどうなる?」とリスク評価が必要になります。

今回は、アポフィスの接近がどれほど異例なのかを、他の小惑星との比較も交えて整理しました。未来のことは誰にも分かりませんが、知っておくことで、より冷静に備えることができるはずです。
宇宙の脅威は、決して他人事じゃない

「宇宙のことなんて、自分には関係ない」と思うかもしれません。でも、もし本当に地球に衝突する小惑星が現れたとき、どう対応すればいいのかを考えておくことは、決して無駄ではないはずです。

わたし自身、宇宙のことにとても興味があるので、今後も引き続き必要な情報を記事にしていきたいと思っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


参考文献

  • Wiegert, P. (2024). On the sensitivity of Apophis’ 2029 Earth approach to small asteroid impacts. arXiv preprint arXiv:2409.06059.
    https://arxiv.org/abs/2409.06059
    概要:​アポフィスの2029年4月13日の地球接近時に、小惑星との衝突が軌道に与える影響を検討し、その可能性が非常に低いことを示した研究です。​
  • Aljbaae, S., Souchay, J., Carruba, V., Sanchez, D. M., & Prado, A. F. B. A. (2021). Influence of Apophis’ spin axis variations on a spacecraft during the 2029 close approach with Earth. arXiv preprint arXiv:2105.14001.
    https://arxiv.org/abs/2105.14001
    概要:​2029年の地球接近時におけるアポフィスの自転軸の変化が、周回する宇宙船の軌道に与える影響を解析した研究です。

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