
本記事では、画像生成AIでM字開脚を再現するためのプロンプトを、バリエーション別に紹介しています。
M字開脚という名前、けっこう有名なポーズですよね。
具体的には、地面に座って膝を曲げながら、両足を大きく広げるポーズのこと。正面から見ると、足の形が「M」の字みたいになるので、そう呼ばれるようになりました。1990年代半ば頃に、グラビアアイドルのインリン・オブ・ジョイトイさんが積極的に取り入れていたことで広まったイメージが強いです。
そこから派生して、ストレッチ(M字開脚ストレッチ)としても取り入れられるようになりました。姿勢のクセを整えたり、腰痛や冷えの改善にも期待できるようです。
このM字開脚、意外とバリエーションが豊富なんです。たとえば、地面に座って行うタイプもあれば、しゃがんだ状態(スクワット)からのM字開脚なんていうのもあります。
そこで今回は、そういったバリエーションごとにM字開脚を再現できるプロンプトを紹介していきます。
なお、脚を中心とした様々な動作・ポーズのプロンプトを以下記事にて紹介しています。こちらもご活用ください。
M字開脚を再現するための基本プロンプトと作り方
それでは、さっそく見ていきましょう。
簡単そうに見えて、じつは地味にハマりやすいのが、M字開脚のポーズなんです。
今回は、うまくいかない時の調整方法も交えながら、わかりやすく解説していきます。
シンプルなM字開脚のプロンプト例(基本構成)

NovelAI

Stable Diffusion
1girl, grass, outdoors, clear sky, spread legs wide, knees up high, feet apart, feet on ground, sitting
| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| M字開脚 | spread legs wide, knees up high, sitting |
| – (調整用)足を離す | feet apart |
| – (調整用)そけい部 | groin |
| – (調整用)足を地面につける | feet on ground or feet on floor |
| – (調整用)お尻を地面につける | butt on ground or butt on floor |
| – (調整用)膝を曲げる | bent knees |
| – 真正面のカメラアングルにしたい場合 | straight-on |
| – 画像AIによっては通じる場合アリ | M spread legs |
M字開脚を再現するうえで、よく使われる代表的なプロンプトの組み合わせがこちらです。
ただ、使っている画像生成AIや、モデル・LoRAの違いによって、少しずつ解釈に差が出ることがあります。そのため、調整用のプロンプトも一覧でまとめました。
それぞれについても、順番に詳しく解説していきます。
M字開脚がうまく再現できないときの失敗パターン
M字開脚がうまくいかない場合で、よくあるのが「膝を立ててくれない」「両足がくっついちゃう」「脚が伸びちゃう」といったケースです。

M字開脚は、画像生成AIによって少しずつ解釈の差があります。なかなかうまくいかないときは、まず「sitting, spread legs, knees up high」で生成してみて、様子を見てみるのがよいです。
最初にAIに認識してもらううえで、いちばん大事なのは「膝を立ててもらう」こと。
そのため、「knees up high」を強調して、まずは脚を開いた状態で膝が立っている形をしっかり作ります。
ひとまず、以下のような作例まで辿り着ければ、あと一歩です。

脚を開いて、膝を立てるところまで再現できれば、あとは足がしっかり離れてくれれば、M字開脚になります。
AIの解釈としては、このあたりの指示がストレッチのポーズとして処理されることが多いので、ストレッチっぽく自然な動きに寄せると、上記のような作例が出やすくなります。
膝と足の位置を調整するプロンプトとカメラアングル指定
前述のとおり、ストレッチのポーズとして自然に見えるようにプロンプトを組み立てていくと、違和感のないポーズや仕草になります。
基本的には、ストレッチを意識した構成で組み立てていくのがコツです。

| 内容 | プロンプト |
|---|---|
| 足を離す | feet apart, sitting |
| 広く足を離す | feet apart wide |
| 僅かに足を離す | feet apart slightly |
ここまできたら、「feet apart(足を離す)」を入れてみてください。
たいていはこれで再現できますが、それでも安定しない場合は、真正面からのアングルを指定する「straight-on」のプロンプトを加えてみるのもありです。
下からの視点を指定する「from below」がうまく効くこともあります。
ちなみに「feet apart」は、座っているときは両足を揃えずに開いている状態を、立っているときは肩幅くらいに開いた立ち方を指示できます。
ここまでに紹介してきたプロンプトの調整を使えば、大抵の画像生成AIでM字開脚はしっかり再現できると思います。
座りポーズでのM字開脚プロンプト集(バリエーション別)
それではここからは、前の段落で紹介したM字開脚のプロンプトをベースにしながら、さまざまなバリエーションのプロンプトを紹介していきます。
膝をつけて足を開くM字開脚のプロンプト

spread legs wide, knees up high, knees together feet apart
膝の上に手を置いたM字開脚のプロンプト

spread legs wide, knees up high, knees together feet apart, holding knees
手を後ろについて座るM字開脚のプロンプト

spread legs wide, knees up high, hands on ground behind
手で脚を持つ座りM字開脚のプロンプト

spread legs wide, knees up high, butt on ground, holding thighs with both hands from behind
椅子に座って背もたれ越しにM字開脚を再現するプロンプト

sitting backwards, wooden chair, spread legs wide, knees up high
スクワット姿勢でのM字開脚プロンプト集
続いては、しゃがんだ状態(スクワット)で、お尻が地面から離れている姿勢でのM字開脚ポーズを再現するプロンプトを紹介します。
スクワットでM字開脚を再現する基本プロンプト

squatting, spread legs wide, knees up high, feet apart
スクワットで手を頭の後ろに置いたM字開脚のプロンプト

squatting, spread legs wide, knees up high, feet apart, arms behind head
つま先立ちのスクワットM字開脚のプロンプト

squatting, leaning back, spread legs wide, knees up high, feet apart, tiptoes, hands on ground behind
仰向け体勢でのM字開脚プロンプト集
最後は、寝ている体勢(仰向けの状態)で再現するM字開脚のプロンプトです。
仰向けで再現するM字開脚のプロンプト

on back, head on ground, spread legs wide, knees up high, soles, from above
仰向けで脚を両手で持つM字開脚のプロンプト

on back, head on ground, spread legs wide, bent knees, knees up high, soles, kneepits, holding thighs with both hands from behind, from above
※真正面のカメラアングルにしたい場合:on back, from above → lying, from below, straight-on
仰向け再現時に構図が崩れる原因と対策
上からの構図「from above」で再現したい場合に注意したいのが、背景要素の指定です。
たとえば、「blue sky」など、本来なら上からの構図では見えない景色をプロンプトに入れてしまうと、うまく再現されなくなることがあります。
屋外であれば空、屋内であれば窓など、上方向に存在する要素は避けるようにしましょう。
まとめ
今回は、M字開脚の基本的な再現方法から、座り・スクワット・仰向けといったバリエーションごとのプロンプトまで、一通り紹介してきました。
「膝を立てる」「足を広げる」「自然なアングルにする」── どれもシンプルなようで、AIにちゃんと伝えるのはなかなか奥が深い部分です。思った通りにいかないときもありますが、今回紹介した調整のコツやプロンプトの工夫を使えば、少しずつ再現性が上がっていくと思います。
あとは、実際に試しながら、自分に合った組み合わせを見つけていくのがいちばんです。ポーズや構図にこだわって調整していく過程も含めて、ぜひ楽しんでみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

