
本記事では、太ももをAIイラストで綺麗に再現するためのプロンプトを、さまざまなバリエーション別に紹介しています。
どのように見せるとキャラクターが可愛くなるか、そのポイントもあわせて解説していきます。
AIイラストで美少女キャラクターを生成する時、ふとももの描き方は大切な要素のひとつです。
ふとももを魅力的に見せるためのプロンプトは、よく知られているものから、あまり見かけないちょっと珍しい組み合わせまで、実はいろいろあります。
このふともも、こだわってみると実はかなり奥が深くて、さまざまな手法があるんです。
わたし自身もふとももにはけっこうこだわりがあるので、あれこれ研究しながら自分用のプロンプトセットをいくつも作ってきました。

たとえば、正面から見るふともも、横から、裏から(うらもも)、ふくらはぎが見えるかどうかなど、気にしはじめるとキリがありません。
でも、こうした要素は一つひとつ丁寧にプロンプトを組むことで、思い通りに再現することができます。
そこで今回は、「どのように見せると、よりキャラクターが可愛く見えるか」「どうすれば魅力的に見えるか」をわたしのおすすめのプロンプトの組み合わせとともに、ゆっくりご紹介していきたいと思います。
基本プロンプト|AIにふとももを明示的に描かせる
それでは、早速みていきましょう。

内容 | プロンプト |
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ふともも | thighs |
まずは、「太もも」そのものをイラスト内に入れるための基本となるプロンプトです。
もちろん、これを書かなくても「cowboy shot(膝上からのショット)」のような構図指定をすれば、自然とふとももは画面内に収まります。
ただし、このイラストでふとももをしっかり強調したい場合や、AIに「ふとももが重要な要素である」と理解させたい場合には、明示的にプロンプトへ加えておくのがおすすめです。
4タイプのふとももを指定するプロンプト
細いふともも

slim legs
ふくよかなふともも

thick thighs
静脈の浮いたふともも

veiny thighs
筋肉質のふともも

muscular thighs
内容 | プロンプト |
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細いふともも | slim legs |
ふくよかなふともも | thick thighs |
静脈の浮いたふともも | veiny thighs, thighs with visible veins |
筋肉質のふともも | muscular thighs with veins |
細いふとももを生成したい時は、「slim legs」がよく使われる定番のプロンプトです。
反対に、ふとももを太く強調したい場合には、「thick thighs」を使うと効果的です。
また、静脈の浮いたふとももを描きたい時には、AIによってはうまく再現されないことがあります。
そんな時は、「thighs with visible veins」といったプロンプトを追加で並べてみてください。少し強調されやすくなります。
thigh gapで太ももの隙間を再現する方法
続いて、太ももを生成する時にぜひ知っておきたい、有名なプロンプトをご紹介します。

内容 | プロンプト |
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太ももの隙間 | thigh gap |
これは、両脚を閉じて立ったときに、太ももの内側が触れずにわずかに空間ができる状態のことを指します。
モデルやファッションの分野では、脚の細さやラインの美しさを象徴する特徴としてよく語られます。
AIイラストにおいても、太もものラインを綺麗に見せたい時や、ほっそりとした脚を描きたい時に活用できるプロンプトです。女性の曲線美をアートとして捉えて描写したい、という意図をAIに伝えることができ、自然にその隙間をつくろうとしてくれます。

ほんのわずかな差ではあるのですが、この効果は思っている以上に大きいです。
ぜひ、「thigh gap」を入れた場合と入れない場合で、イラスト全体の印象がどれくらい変わるかを見比べてみてください。
またこれは、よく次のようなAIイラストで使われることが多いです。

内容 | プロンプト |
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後ろからみた太ももの隙間 | thigh gap, facing away, from behind |
– (おすすめ)片耳が見える | visible ear |
このプロンプトの組み合わせを使うことで、後ろから見たふとももの隙間を綺麗に再現することができます。
顔などの情報が描かれないぶん、自然と視線が「ふともも」に集まりやすくなります。だからこそ、ふともものラインを丁寧に描いてもらうためのプロンプトをしっかり入れておくと、より魅力的に仕上がりやすくなります。
また、これは完全に好みによる部分ですが、後ろ姿の中に片耳だけが見える構図には、女の子キャラクターを可愛く見せる効果があります。この場合は「visible ear」を入れてみてください。
kneepitsでうらももを自然に描くプロンプト
ふとももを魅力的に再現するうえで外せないのが、「うらもも」の存在です。
これを便利に描写できる、強力なプロンプトがあります。
うらももは、太ももを裏側から見た状態のことですね。
一つ前で紹介した「from behind」と組み合わせて後ろ姿を描写すれば、自然に見せることができます。
ただ、うらももは必ずしも後ろ姿でなければ描けないわけではありません。
これが大きな魅力でもあります。たとえば、腰をひねって座っているポーズなどでも、うらももが自然と見える構図になります。


内容 | プロンプト |
---|---|
膝裏(ひざうら) | kneepits |
– (バリエーション用) | standing, sitting, lying |
この膝裏のプロンプトは、とても便利で個人的にも超おすすめです。
まず、これをひとつ入れるだけで、作例のように振り向きポーズを自然に取ってくれることが多くなります。振り返りを成立させるための複雑なプロンプトをいちいち組み立てなくても、簡単に再現できるのが大きなポイントです。
しかも膝裏が含まれることで、必然的に「うらもも」も一緒に描写されるようになります。
ポーズのバリエーションとしては、主に立ち・座り・寝の3パターン。
どれも自然に構図が整いやすく、膝裏を描こうとする意図から、結果的に綺麗な仕草が生まれやすくなります。
さらに、こうしたポーズにはほどよい躍動感が出るので、イラスト全体が単調にならないのも大きなメリットです。
ふとももを魅せるカメラアングルと構図別プロンプトセット
それでは、ここまでご紹介してきたふともものプロンプトを活用して、いろいろな角度からふとももを魅力的に再現するためのプロンプトセットをご紹介していきます。
接写と肌質表現に適したプロンプト(Close-up Detail)
これは、太もも表面の質感や、近くからの視点でじっくり描きたい時に向いている構図です。
細かなディテールを重視したい場面で活用しやすいプロンプトになります。

内容 | プロンプト |
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太もものクローズアップ構図 | upper body, eyes out of frame, thighs, silky thighs, thigh gap, black thighhighs, narrow waist |
– ニーハイを履いた時の食い込み | thigh muffin top |
– 光沢のある肌質(良い意味で)の太もも | thighs, shiny skin |
– 油っぽい肌質の太もも | thighs, oily skin, |
– かさかさな肌質の太もも (光沢のない状態として再現されやすい) | thighs, dry skin, flaky skin, |
顔をフレームの外にして、ふともものラインの美しさや肌の質感をテーマにしたい時に使えるプロンプトセットです。
とにかく、女性の曲線美をアートとして丁寧に描くことを重視しています。
「narrow waist(くびれたウエスト)」を加えると、体のカーブにメリハリが生まれて、イラスト全体のバランスもより整います。
クローズアップ構図なので、肌の質感や色合いといったプロンプトも追加しやすく、再現度も高くなります。
また、タイトなニーハイを履いた時に、上部に少しだけ乗るぜい肉を表現したい場合は、「thigh muffin top」のプロンプトが便利です。
ちなみに「muffin top」は、きつめのズボンやスカートを履いた時に、ウエストまわりの脂肪が盛り上がって見える状態を表すスラングです。
AIイラストでも認識されやすく、太ももだけでなく、ウエストまわりの表現にも使うことができます。
ジャンプ・キックなど動作に連動するふともものプロンプト
ジャンプやキック、スピンといった動きの中で、太ももにかかる緊張や変形を描くためのプロンプトセットです。
脚がぐっと伸びたり、筋肉のふくらみが強調されたり、いつもとはちがう角度や姿勢になるので、動きの一瞬ならではの見え方が楽しめます。
スポーツ・演技・ダンスなどのテーマと組み合わせると、画面に自然なスピード感や勢いを出しやすくなります。

内容 | プロンプト |
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ジャンプして見える太もも・ふくらはぎ | thighs, calves, narrow waist, twisted torso, jumping, midair, from below |
– ふくらはぎ | calves(複数形), calf(単数系) |
キックで見える太もも(バレエのポーズ) | ballet outfit, thighs, calves, ballet pose, high kick, from side, profile view, backlighting |
ジャンプと太ももの組み合わせは、相性がとても良いです(作例左)。
この場合は「calves(ふくらはぎ)」のプロンプトも一緒に入れておくと、脚全体のしなやかさや、ジャンプ中の筋肉の動きが伝わりやすくなります。
さらに「twisted torso(体をひねる)」を加えると、より自然で動きのあるポーズになります。
バレエポーズと太ももを組み合わせたのが作例右です。
「ballet pose, high kick」のプロンプトで、バレエ中のハイキック動作を再現しています。
横から見る構図が、ふともものラインを一番美しく見せやすく、おすすめです。
また「backlighting(逆光)」を入れることで、ふとももの縁に光が差し込み、輪郭が浮かび上がるように強調されやすくなります。
ソックスやレオタードでふとももを強調する方法
ルーズソックスやレオタードなど、衣装の影響で太ももが強調される場面に使えるプロンプトセットです。
服の締め付けやシルエットによって、ふとももの形がよりはっきりと描かれるのが特徴です。

内容 | プロンプト |
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ルーズソックスから見えるふともも | sitting on chair, loose socks, thigh muffin top, loose socks focus |
レオタードから見えるふともも | dark red leotard, standing, thighs, hair down, looking down, stretching, bent over, grabbing own shin, profile view, from side, full body shot |
ソックスの食い込みを表現するために、少し前に紹介した「thigh muffin top」のプロンプトを使っています。
構図としては、うらももが見えるようなアングルが自然に出てきやすいパターンです。
レオタードの作例では、横から見るふとももが綺麗に再現できるようにプロンプトを組んでいます。
ストレッチ中の動きで、脚をしっかり伸ばしているポーズです。
「grabbing own shin」は、自分の脛(すね)を掴むという意味で、実際に掴むかどうかはAI次第ですが、前屈している状況を伝えるのに便利なプロンプトです。
座り方・脚の動きによるふとももの変化を指定する
座り方や脚の開き方、脚を組む姿勢、体育座りなど、脚の動きそのものが太ももの形に影響するプロンプトセットです。
自然な曲がりやポーズの変化によって、ふとももに柔らかさや生活感を加えることができます。

内容 | プロンプト |
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うつ伏せで見える太もも | lying on stomach, thighs, kneepits, back, from above, from behind |
開脚して見える太もも(リラックス) | sitting on sofa, reclining, thighs, knees apart, outstretched legs, straight-on |
体育座りで見えるふともも | hugging own legs, thighs, three quarter view |
うつ伏せの状態(作例左)は、「lying on stomach」のプロンプトで再現できます。
ここに膝裏のプロンプトを加えて、アングルを上からに設定すると、うらももと膝裏がしっかり見える、すっきりとした構図になります。
自室でリラックスしている雰囲気を出したいときにもぴったりです。
作例中央も同じくリラックスしたシーンで、ソファに寄りかかりながら脚をゆったり開いた姿勢です。
この場合は「knees apart, outstretched legs(膝を離して脚を伸ばす)」のプロンプトがポイントになります。
体育座りは定番の構図ですね(作例右)。
3/4のカメラアングルを使うと、ふとももとうらももが同時に見えるバランスのよい構図になり、安定感があります。
S字立ちポーズ(コントラポスト)で太ももを魅せる
身体全体のS字ラインを活かした立ち姿の中で、太ももが自然に目を引く構図をつくるプロンプトセットです。

内容 | プロンプト |
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コントラポストによる太もも | contrapposto, thighs |
これは、美しく見える立ち姿「コントラポスト」に、太もものプロンプトを加えた構成です。
プロンプト自体はシンプルですが、かっこよく太ももを見せたい時の立ち姿としてとても効果的です。ぐっと腰を入れたような姿勢になります。
アイドルの立ち方やモデルのポージングのように、強すぎない穏やかな主張が特徴で、落ち着いた雰囲気や上品な印象を出したい場面にぴったりです。
twisted torsoで身体のひねりを描くプロンプト
体をひねる動き(振り返り、座った状態でのツイスト、寝ながら上半身だけをひねる姿勢など)によって、太ももをいつもとは違う角度から見せるためのプロンプトセットです。
視点が変わることで、ふとももの見え方にも新鮮なバリエーションが生まれます。

内容 | プロンプト |
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体をひねった立ち姿から見えるふともも | twisted torso, standing, thighs, kneepits, leaning forward |
体をひねった座り姿から見えるふともも | twisted torso, sitting, thighs |
体をひねった寝ポーズから見えるふともも | twisted torso, lying, thighs |
– 推奨アングル | from behind, from front, from side |
このプロンプトセットは、「twisted torso(体をひねる)」を起点に構成されています。
体をひねることで左右の脚の見え方に自然なズレが生まれ、組み合わせるプロンプト次第でさまざまな雰囲気をつくることができます。
大きく動いているわけではないのに、「動き出しそうな瞬間」の空気感が出やすく、面白い仕草が生まれやすいのも特徴です。
どのパターンにもランダム性があるため、アングルを変えながら再現を繰り返すことで、あまり見たことのない角度からふとももを描くことができるのも魅力のひとつです。
さらにすべてに共通するのが、「twisted torso」によって頭から太ももにかけて自然なカーブが生まれ、体のラインが綺麗に描かれる点です。
まとめ
ふとももをテーマにしたAIイラストは、一見シンプルなようでいて、実はさまざまな工夫や視点が活きてくる奥深い領域です。
今回は、ベーシックなプロンプトから始まり、「細さ」や「筋肉感」「うらもも」「太ももの隙間」など、バリエーションごとに表現を調整する方法を見てきました。さらに、座り方や立ち方、衣装、カメラアングルの違いによってふとももの印象がどのように変化するか、具体的なプロンプトとともに紹介しました。
記事を通してわかるのは、ふとももはただの部位ではなく、構図や動き、衣装との組み合わせによって多彩な表現ができるパーツだということです。
「どう見せたいか」を意識してプロンプトを少し調整するだけで、印象がかなり変わると思います。ぜひ本記事を参考に、色々と試してみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。